今日3月25日は、夏目漱石が「ああ、ここに俺の進むべき道があった!ようやく掘り当てた!」という言葉を発し、東京帝国大学に辞表を提出した。
時は1907年(明治40年)であったが、その時、歴史が動いたのだ。
大学卒業後、親友・正岡子規の弟子・高浜虚子に小説を勧められ「吾輩は猫むである」を発表。翌年に「坊っちゃん」「草枕」を書き上げ、文壇に名を轟かせる。やがて、大学教授になるか、作家の道を選ぶか決断を迫られる。苦悩の結果、将来を保証された地位を捨てた。その選択は、日本国民の文学への関心を高めることとなった。
夏目漱石は学生時代から、わたしとは何か、が掴めなくて悩んでいたという。
文部省第一回留学生に指名され、熊本の第五高等学校の教師を辞めてロンドンに旅立つ。外国で一人になった時、否応なく「自分とは何か」と己を見つめることになる。
ロンドンでたった一人孤独の中にいて、ますます自分というものが掴めなくなり、「夏目は、神経衰弱の果てに狂った」と、噂されるほどだった。
漱石は狂ったのではなく、自分にピントを合わせ過ぎ、他がピンボケになったのだ。
そして、漱石は掴んだ。それは自己本位ということを。
何事も自分始まり、自分に終わるということだ。自分を救う道は自分以外ない、ということだ。すべては自分を認めることから始まる。それゆえ、漱石は自分を認めると同時に、他人の自己を認めたいという。漱石は心の革命を果たしたのだ。
漱石が神経衰弱になって掴んだ「自己本位」とは、自己中心主義とはまるで違う。
漱石のいうすべては自分から始まり、自分に終わるということは、自分の足で立ち、自分で責任を持つことである。
自分で自分を認めることである。拠りどころにするのは自分だ、ということだ。
ここがしっかりしていれば、時代の流れや流行に身をまかせ、フラフラと右や左に流されることはない。世間が右を向けといったら、みなで一斉に右を向くこともなくなる。
自尊の精神といってもいい。
自分を大切に思う心があって、はじめて他者を大切にできるのだ。
自分を認められなければ、他者も認められない。
しかし、自分が殴られたり、卑しめられたりすると、それを倍にして他者に返したいと思うのも人間である。そして、人間は裏切る生きものでもある。
つまり、一人の人間の中には、善と悪の矛盾する二つが同時に棲みついている。
そういう人間を、そういう自分を理解し他者を卑しめないように、自分を支えながら、他者を裏切るのが恐ろしいと不安におののく心をもつのが、人間が人間たる所以ではないか。
勝ち組、負け組、虐待…。いやな言葉が氾濫している今の世の中、もう一度、自尊の精神について考えてみよう。
自分でしっかりと考えて、自分の拠りどころに生きていれば、人生に勝ち負けはない。頼みの綱は「自分」である。
新居宮池の今朝の水面と、小生の庭の鉢で春を迎える君子蘭です。
クンシラン(君子蘭)は、細長い茎と葉を持ち、原産地は南アフリカで、春に朱色の花を咲かせるヒガンバナ科クリビア属の半耐寒性多年草です。花は茎頂部に5~8個かたまって咲かせます。花色は一般的な朱赤の他に、薄黄や白色、桃色があります。
坂出にはアーケード商店街が、大小9箇所が存在しています。
昨今の社会情勢から、全体で約7割の店舗のシャッターが締められていた。
元町商店街は、県道33号線の南側、JR予讃線の北側に並行して伸びる商店街で、昔ながらの商店が中心です。坂出駅に近いので他の商店街と比べて、「相対的に」活気があると言っても良い。しかし、この商店街にも有力店の移転、閉店が相次ぎ、平成13年度から市の助成などで安く借りる事ができる制度が導入されたが希望者がおらず、商店街の苦しい現状を反映している。
本通り商店街は比較的長く、元町商店街を進むとこの商店街に至る。生活に密着したスーパーが、2000年10月に閉店して以来、衰退が急速に進んでいる感じがする。
ハッピータウン本町商店街は、本通り商店街を進むと行きつく。元町、本通り、ハッピータウン本町の各商店街は、全て一本道で繋がっていて、中小商店が並ぶ。20年ほど前には、シャッターに名画を描いていたことにより、一時期有名になった通りである。
元町栄筋商店街は、坂出で唯一の開閉式のアーケードを持つ商店街で車通行可である。
本通り商店街の交差点より南方向に伸びる商店街である。
サンロード大黒町商店街とサンロード港町商店街は、海に近く20年くらい前までは最も栄えた通りで有った。本通り商店街とハッピータウン本町商店街の交差点より、北方向に伸びる商店街だ。
幸町商店街は、サンロード港町商店街と県道19号線の間に伸びる商店街で、距離は短いが全蓋式のアーケードが設置されている。
芝居町商店街は、幸町商店街と地蔵通り商店街の間に伸びていて、中小商店が並ぶ。
富士見通り商店街は、県道19号線・本町交差点より南方向で、道路全体を全蓋式のアーケードで覆っているが、この様な形式のアーケードは全国的にも珍しいとの事である。
--今報了--