若者がベテランに言った。
「もっとしっかりしてください」と。
「能力だって、もっと効率よく使えばいいでしょう!」
うるせえ、お前に俺の気持ちが分かるか!
俺は器用でなんでもできるお前とは違う!
口に出さないけれど、ベテランはそう思った。
たぶんね。
TIGER&BUNNY というアニメ映画の冒頭なんだけど、
このあと二人は、会社の都合でさらにすれちがっていく。
(´;ω;`)セツナイ...
(あまりネタバレしたくないので、セリフは変えてます。ニュアンスだけ)
「どうしてベテランおじさんは、あんなにも卑屈なんだろう」。
映画を一緒に見に行った友人が言った。
たしかに、TVシリーズの時のような、
何があってもしがみつく!って感じはない。
たった一人で戦う羽目になろうと、最後まであきらめなかった人なのに。
相棒である若者は、「もっとしっかりしてください」ではなく、
「あなたはすごいです」と伝えたほうがよかったね。
あの状況で、身を呈して犯罪者を守ったあなたはすごいですね、と。
僕はそれに気づきましたよ、
あなたの素晴らしさを知ってますよと、
伝えたほうが、ずっとよかった。
たぶん、あの若い相棒ならちゃんと気づいてたし、
もし気づいてなくても、ベテランの良いところを他にもたくさん知ってるはずなので。
みんな、そう。
同僚でも、親子でも、夫婦でも、友だちでも。
みんな褒められたいけど、相手を褒めようとはしないんだよね。
そのくせ、「もっと、もっと」と改善を求めちゃう。
今日くらいは、見返りなしに誰かを褒めるのも、いいかもしれない。
お世辞を言う必要はないけれど、ささいなことでいいから、褒めてみよう☆