今日の昼食は外にラーメンを食べに行きました。
オーダーして店内を見渡すと、この春の卒業生(部活動でかかわった)が食べていました。
その生徒は卒業後、県内でも比較的大手の建設会社に就職したものの、仕事内容がきつくてヘルニアを煩い、家庭療養もしていたということを風の便りで聞いたので、心配していました。
話を聴くと、
現場作業から外してもらったものの、会社からからは、「まだ治らないのか」と催促の嵐で、努力はしてはいるが、治らない。(医師もいつ治るか分からないとのこと)
最近では、そのプレッシャーのため朝起きると、嘔吐しそうになるということ。
過酷な労働条件によるヘルニアだが、会社は「引っ越しの際に痛めたことにしろ」という指図で労災として認めようとしなかったこと。
現場作業で、少しもたもたしていると蹴られ、殴られるので、びくびくしながら作業をしていたこと。
辞職も視野に入れているということ。
会社は、現場の社員のことを駒のようにしか扱っていないということ。
身体を壊して、会社に居づらくなり辞職していく人が多いということ。
確かに業績も給料も良く、周りからは「良いところに就職したね」と言われるが、人として扱って貰えないために、そうは思えないということ。
などなど日頃のうっぷんを晴らすかのように話してくれました。
その生徒は、体育会系クラブで鍛えてもいたので、身体には自信があったと思うのですが、痛めたばっかりに「用無し」扱いになりつつあるそうです。
高校生の就職にかかわる誰もが(高校の教員だけかも知れないが)、良い会社だと思っていた会社が、そんな状態だったのです。
彼は言いました。
「僕のような思いを後輩にはさせたくない。先生、そう伝えておいて」と。
心配していた彼との再会は嬉しかったのですが、素直に喜べませんでした。
実際、内定を得た時には私も「良かったね」って声をかけました。
今日は、話を聴くだけで、彼の助けになるようなことは何も言えませんでした。
「あんまり頑張り過ぎるなよ」って言うくらいしか。
私に何かできるでしょうか。
真剣になって聴いてあげ、辛い想いをはき出させることぐらいなのか。
すごく脱力感がありました。
前途有望な若者がこうして潰されていくのでしょうか。
彼は強い精神力を持ち合わせていますから、この先どう転ぼうが、強く生きていけると思いますが、そうでなければ働くことが嫌になり、働けない心身になっても不思議ではありません。
彼は最後に、「辞めることも考えているが、今は何と言われようが、しがみつく。まだこの会社でやりたいことがある。それに労災も下りなくなるしね。」って言って職場に戻りました。
彼の話を聴いて、この会社を生徒に“進めたい会社”の扱いから、“避けさせたい会社”になりつつあります。
いい加減、県内求人が少ない中で、優良と言われる企業であり大量に採用してくれる会社をそのようにイメージしないといけなくなるとは・・・
生徒を企業様へ送り出す高校教員として、企業様へはあまり強いことは言えません。
ですが、私にはカウンセリングマインドがあります。
困った時に帰って来ることができる、癒しに来ることができる存在でありたいと思います。
それができるように、やはり全校生徒にキャリアカウンセリングを行い、信頼関係を築いておく必要があります。