前々回で取り上げた「地球へ(テラへ)」よりも知る人ぞ知るかもしれません。
ヤマトの二匹目のドジョウを狙った感ありありですが、当時、それなりにヒットして、十数ヵ国に輸出もされています。
物語は母星を失い新天地を求めて地球に辿り着いた異星人「ゴドム人」が電撃的に地球を占領、残された人類の希望、空母ブルーノアがゴドムを倒しつつ海を駆け巡り、最後は宇宙仕様に換装され、地球にやって来たゴドム人の人工惑星との宇宙での決戦に向かうストーリーです。
海にいた中盤までの間は味方艦はなくブルーノア(全長360m)はほぼ単独でしたが、勿論、艦載機はありました。あとバイソン(全長81m)と呼ばれる戦闘ヘリ、と言ってもヘリコプターのようにプロペラがある訳ではなく、大型の空中戦闘艇みたいなものです。ブルーノアの艦尾に砲塔など露出したまま半格納されました。これもブルーノア戦隊?の構成機でした。あとブルーノアの艦底艦首にドッキングしているシイラ(全長120m)と呼ばれる潜水艦も一緒でした。涙滴型の艦型はそのままブルーノアの球状艦首としてピタリと納まりました。
シイラは主人公が乗り込んでいたこともあり、ブルーノア本体よりも画面に出ることが多かったのが実情です。
後半で宇宙仕様となると、艦載機は宇宙用のものが搭載されましたが、シイラとバイソンはなくなりました。しかし換装を実施した基地がブルーノアを護衛する宇宙戦闘艦を3隻用意してましたので、ここで初めて本格的な艦隊が編成されます。
ブルーノア自体のデザインは決して悪いものではありませんでした。左右両舷の滑走路は開閉可能で、閉じている状態でも結構いい絵になってました。しかもその閉じた形態では潜航可能な可潜艦(そもそも潜水艦ではないが潜水も可能な艦)でそららしく見え、正直なかなかカッコよかったです。
内容や戦闘シーンは古典的でオーソドックスなものでしたが、それを嫌いじゃない私のような人には、充分楽しめる作品でした。