Synology DS923+の大味レビューです
前回はMac Studioでの転送速度をテストしました
『Win,Macが共存している環境で、Synology DS923+について考えた その1』
『Win,Macが共存している環境で、Synology DS923+について考えた その2』
『Win,Macが共存している環境で、Synology DS923+について考えた その3』
今回は、Windows機(10Gbe/TB3)の転送速度テストになります
使用機材
NUC12WSHi5
O S:Windows11 Pro
CPU:Core i5-1240P
SSD:512GB Transcend TS512
SSD:2TB Samsung 980 PRO
メモリ:32GB Team DDR4 3200MHz
NIC:QNA-T310G1T(Thunderbolt3接続)
※Marvell AQtion AQC107のドライバーが必要
TB3接続のNICは不安定なことが多いので、オススメしません
テストにあたり、ネットワーク経路も若干変更しています
DS923+から極力遠くで10Gbe接続するようにしています
【NUCーBuffaloーNETGEARーTP-linkーDS923+】
※ネットワーク速度のボトルネックはありません
NUC側の送受信は、Samsung 980 PRO 2TB
※送受信側のボトルネックはありません
※テストにあたり、Dドライブに変更しています (画像はCドライブ接続時の転送速度)
DS923+ ベンチマーク(NUC⇔DS923+)
intel NUC ⇒ DS923+ 811.89MB/s
intel NUC ⇐ DS923+ 976.61MB/s
Mac Studioより遅いですが、経路が遠いことも影響しているかと思います。
体感速度に違いは感じられません。
では、前回同様に500GB(2.5GB×200)のフォルダを転送していきます
『intel NUC』から『DS923+』に500GBをエクスプローラーで読込をします
【結果】
intel NUC(10Gbe) ⇐ DS923+(10Gbe)
読込容量:500GB
読込時間:21分
平均速度:約440MB/s(3.5Gbps)
書込速度はMac Studioと同等でした
(画像とり忘れました(^_-)-☆)
10Gbeの転送速度
書込平均速度:約490MB/s(3.9Gbps)
読込平均速度:約440MB/s(3.5Gbps)
まとめ
Windows環境でもMac同様に10Gbe帯域をフルに使用されることはありませんでした。それでも2.5Gbeより高速であり、SATA SSDより少し劣る程度の転送速度はNASとしては優秀だと思います。他社製NASの10Gbeであれば結果も変わるかもしれませんが、個人的にSynology製品との相性が非常に良いです。自作PC等の経験や知識があれば、ポン付けで2.5Gbe以上の転送速度が得られますし、仮想マシンを常時稼働させて遊ぶこともできます。
Macより遅かったのはPCIe直結のNICでなかったこと、経路が遠かったことが影響しているかもしれませんが、定かではありません。途中で記載したようにTB3接続10GbeのNICは非常に不安定です。長時間使用するにも放熱対策をしなければ不安定になり、万人向けとは到底言えません。今回はQNAP製ですが、他社同等品でも同様の放熱対策は必然です。
また、テスト後にSSDキャッシュを増量(SN770 1TB×2→970 EVO 2TB×2 RWキャッシュ)しましたが、転送速度に影響はありませんでした。
ネットワーク関係は『おま環』が多いので、あまり参考にならないかと思いますが、何かの参考になればと記事にしました。長らくシリーズとして記事にしましたが、これで一区切りになります。
さようなら