つづきです。。

(前回↓)

撮影に出発する前に前を通過された時にはどうなるかと思ったものですが、なんとかお客さんのトルコ海軍艦艇を賞味した不審者。。

(B滑走路へ進入するJAL B789)

 

船は午前中借りてますので、そのまま引き上げてはコスパが、、

というわけで、行き掛けの駄賃で横須賀近くへ。。

横須賀まで向かうのも少しだけ理由が。。

 

横須賀軍港を超えると、こちらも新鋭艦が東京湾を南下していました。

海上自衛隊 護衛艦「もがみ」
多用途で運用される、フリゲート艦に相当する艦艇です。
ステルス性をかなり意識してるため、船の外観は極めてシンプル。。。。
イージス艦でさえもシンプルに見える不審者。。。

(何気にお気に入りのカット)
ここまでスッキリされると、、、
「もっとヤル気がほしいです!」
と思ってしまう。。。

「いってらっしゃーい」
おそらく、房総半島沖にいた「くまの」と合流しての訓練なのでしょう。。。
 
さて、、、横須賀を出港した「もがみ」に気をとられて自分たちも南下してしまった。。
折り返して、横須賀軍港の沖を目指す。。

海上保安庁 PC-32「はたぐも」
第3管区の横須賀をベースにする船。
航路監視のため視界を確保するために、大型船の様にブリッジが左右に張り出してるのが特徴的。
 
横須賀軍港内には入れませんが、堤防の間から船を見るのは可能です!
堤防の陰から湾内を偵察。。。

アメリカ海軍 アーレイバーク級駆逐艦「ベンフォールド」
沿海域戦闘艦計画がズッこけたアメリカ海軍は結局アーレイバーク級を追加建造することになり、、、
現在の計画では合計155隻ほどになるとか、、、
最初のアーレイバークが就役したのが91年なので、、、かれこれ30年以上も同型艦を作り続けることになった。。
 
そして、海自側の岸壁にお客さんの姿が、、、

インド海軍 シヴァリク級フリゲート艦「シヴァリク」
こちらも先のトルコ海軍、もがみ型、アーレイバーク級と同じようにステルス性を重視したツルツル仕様。
インド海軍の寄港となると最近はだいたい同艦です。
私が初めてインド海軍艦艇を撮影したのは2012年ですが、、その時もシヴァリクは来ていました。
ただ、2012年は、、
ヤル気満々な形態の駆逐艦「ラナ(ラーナ)」も来ていました。
やはり、軍艦はヤル気のある見た目も大事だと思うのです。。
 
さらに隣の岸壁には、、、

おおすみ級輸送艦「しもきた」とこんごう級イージス護衛艦「きりしま」
「きりしま」はともかく、「しもきた」がいることと接岸してるバースから、この並びが珍しい。。
 

海洋研究開発機構(JAMSTEC) 海底広域研究船「かいめい」
2016年竣工の結構新しい船です。
JAMSTECの船としては以前に「みらい」を紹介しましたが、実はそれぞれに役割が異なっているそうな。。。
 
さて、、、
10時半を回りまして、そろそろチャーターしている門限が迫ってきましたので、帰港。。。
で、、、
せっかく横須賀にお客さん来てんだし、、、
やっぱり、乗りますよね(笑)
 
というわけで、

軍港めぐりで延長戦!!
補修・修理中のアメリカ海軍「シャウプ」
アーレイバーク級はあまりにも数が多いため、横須賀の軍港めぐりにのると、だいたい1隻はこんな状態の奴がいます。
以前に米軍基地内にお邪魔したときはドライドックに入渠してる状態も見せてもらえましたね。。。
遠慮して撮影してなかったんですよね。。。
ソナードームとかも丸出しだったのに、撮っとけばよかったな。。
 

停泊してる潜水艦が3隻。。。
今回は多いなぁ~~
潜水艦はその任務の都合上入港する前に徹底的に艦体の掃除を行うそうで、常にピカピカの状態なんだそうです。
 

先ほど軍港外側から偵察した「ベンフォールド」
ちなみにあまりにも数の多いアーレイバーク級ですが、そのせいで大きく5種類に分かれます。
ほとんど見た目は同じなんですが、先の「シャウプ」はフライトⅡA仕様。
「ベンフォールド」はそれより少し古めのⅠA仕様です。
ヘリの運用効率や洋上補給の仕様なども変わりますが、搭載兵装、、特に探知能力やミサイル発射管の違いなどがあるそうな。。
なお、不審者は
「皆同じに見える」
 
軍港めぐりの船は一度港を出まして、、
船越岸壁へ、、、

戦闘艦はともかくこの子たちもロービジにする必要はあったのかな??

海上自衛隊 掃海母艦「うらが」
掃海(機雷の除去など)任務を行う掃海艇などの補給・支援を行うこの船、、、
これがいるということは近隣で掃海作業が行われているということなんですから、堂々と番号も出した方がいい気がするんですけどね、、、
なお、同型艦に「ぶんご」がいますが、外見で直ぐに判別ができます。
「うらが」は主砲がなく
「ぶんご」は主砲が1門搭載されています。
(かつて観艦式で「ぶんご」の方にお邪魔したことがあります)
 

海上自衛隊 潜水艦救難艦「ちとせ」
先代から艦名をそのまま引き継いだ。
潜水艦が何らかの事故により自力で浮上できなくなった場合に搭乗員の救出を行うための船。
艦種は救難艦ですが、事実上の母艦でもあります。
 
そんな海自の潜水艦は24隻が配備されていますが、、、
先ほど、米軍岸壁に3隻が停泊していました。。
で、、この船越に、、

4隻もいるんですが、、、、
なんと合計7隻もの潜水艦が横須賀に集結していた。。。
潜水艦は呉の第1潜水隊群と横須賀の第2潜水隊群に分かれますが、、
いかんせん種類はともかく、艦名が判らないため、どれが横須賀配備で呉配備なのか判らない!
もしかしたら、この時の呉はすっからかんだったかもしれない。。
 
軍港めぐりは水路を通りまして、、横須賀本港へ、、

海上自衛隊 特務艦「はしだて」
有事の際には病院船としても使われることを想定しているそうな。。。
流石にこの子はロービジにはしないらしい。。。
 

海上自衛隊 補給艦「ときわ」
この子は横須賀配置の子です。
 

護衛艦「きりしま」と輸送艦「しもきた」
 

「しもきた」などのおおすみ級輸送艦は4隻全てが呉の配置です。
それに輸送艦クラスの大きさですと、桟橋の方ではなく余裕のある岸壁につけることが多いんですけど、、、
この日はお客さんが岸壁を使っていますので、「しもきた」は桟橋へ、、、
 

海上自衛隊 護衛艦「ゆうぎり」
やっぱり、軍艦ってこうじゃないと!!
このゴテゴテ感とトラスマスト!
何に使うのかわからない色んなアンテナ類やミサイル発射管もむき出しのヤル気満々な形態!
同型艦の「あさぎり」と「やまぎり」が練習艦に艦種変更された時はこのクラスも退役が近いのかと思いましたが、どちらも護衛艦に復帰したのは驚きでした。。
「ゆうぎり」がここに泊まってるってことは、インド海軍のホストはこの子だったんですね。。
 

インド海軍 フリゲート艦 「シヴァリク」
不審者が滞在してる間に食事は終わりませんでしたね。。。
シヴァリクのヘリ甲板では式典の準備がされていますね。。。
 

私が軍艦も撮るようになったのは2012年ごろですけど、そのころから見ても、海自も含めてどの国の艦艇もステルス性を重要視した設計になり、似たような形態になってしまいましたね。。。
新鋭の艦艇のデビューや他国の新鋭艦の来日はうれしい反面で、かつての「しらね」や「はつゆき」のような特徴のある艦艇が無くなっていくのが少し寂しく感じる不審者でした。。。
 
 
次回更新はヒコーキコレクションです。