✴︎楽しんだもの勝ち29✴︎彼が毎日来てくれたことで、私の心のつっかえは軽くなっていた。話を聞いてもらえる嬉しさと頼れる存在の彼に感謝した。母の状態は、入院で衰えた筋力を取り戻すためリハビリに励んでいる。幸い麻痺も言語障害もなかったが元の生活が送れるだろうか心配ではあった。あれから数ヶ月たち、もうあたしも働かなければ、生活が出来ない。母は、まだ入院しているが、頻繁には来れない事を伝え、職探し。彼の提案で、彼の住んでいる街で探すことになった。心のどこかでは嬉しさがあった。そう彼との同棲が始まったのだ。