指導をする上で、時として必要な、『距離感』。
毎日同じことをしているように感じるが、決してそうではない。
でも、やっぱり人間やもん、人と人との付き合いやもん、つまづく時だってあるよね
そんな時は、あえて違う場所から選手を見てみる。
いろんな角度から見てみる。
物理的にも精神的にも
競泳の北島康介選手のコーチ、平井伯昌さんもTVで言うてはって、思わず「そうそう」って画面に向かって肯いてしまったんやけど、自分が器具から(プールサイドから)1、2歩下がっただけで、不思議なことに、全然見え方が変ったりするんよね
これ、最近またもろに感じてます。
そして、今日、レベル9の選手に話したこと。
「今日はできる気がしない」とか「もう“限界”」とか「ダメだ」なんて、簡単に口にするなってこと。ネガティブな言葉は自分自身をネガティブに追い込んでいくだけ
気持ちはわかるけどね。
どうしてもその技が成功するイメージが浮かばない時がある。
その日の体調、調子からどう考えてもできそうにない気がする時がある。
わかるよ、私やって選手やったもん。
でも、それをなんとかできる方向にもっていこうとする、その姿勢、その解決策を探すのが『練習』でしょ?
試合の日がパーフェクトな体調、調子なんて、ほとんどない。
不調なら不調なりに、少しでも好調の時に近い状態でその技を大過失なしに実施することに専念すればいいじゃない限りなく完璧に近い状態に“見せられる”練習をすればいいじゃない。
もちろん、テクニックを無視してはいけない。
でも、時にはただ単に、「Go」っていうのも必要。
そう、根性。 やっぱ必要やわ。
こればっかりじゃアカンけどね。
っていうのは、選手側の姿勢。
じゃあ、コーチは???
それをきちんと選手に伝えられること。
その場で臨機応変に練習内容、課題を変えられること。
達成できる目標を与えてあげること。
じゃあ、普段しておくべきことは??
いい結果が出たとき、いい実施でその技ができた時こそ、反省し、反省させる。何がよかったか、そして、『何が足りなかったか』。
そうすることで、「まだまだ良くなるんだ」という意識を持たせる。
=選手に限界を感じさせることはない。
私はいつも選手に言います。
日本では『限界』、アメリカでは『I can't』
この2つの言葉を私の前で言った選手は、シバかれます
ウソです。笑。
でも、だいぶヤな顔します。あきらかに不機嫌になります、私が。
この2つの言葉、だいっキライ。
選手の時も、今も。