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フィギュアスケートインストラクター、かつ市民ランナーでもあるAkiのブログ

40過ぎの某スポーツコーチ。趣味と仕事を兼ねてウェイトトレーニングやマラソンなどもやっています。このブログではジャンルを問わず、好きなことを自分の忘備録も兼ねて書いてゆきます。

 私はYoutubeを見るのが好きだ。今までのテレビなどのメディアと違ってコメント欄にコメント残したり、そもそもアウトプットしたい人が参戦できる、インタラクティブなメディアだからだ。権力のある人の都合で事実をねじ曲げて報道し世論を勝手に作り上げる歪んだ権力構造など、地上波ほどひどくはない(地上波の方、スミマセン。現役時代にあまりテレビに映してもらえなかった私の僻みがかなり入っています)。

 糖尿病発覚から、糖尿病患者や糖尿病専門医のYoutubeチャンネルを見るようになった。こういったものは情報の宝庫である。勿論見聞きした情報は専門書や論文で確認するべき(専門書は専門書を置いてある本屋に行かないとなかなか当たれないが、論文については有難いことにGoogle Scholarという検索エンジンがある。大学等に在籍していればPubMedを使うのが王道だ)だが。

 

 

 

 私自身、大学大学院での専攻は運動生理生化学。運動処方についての知識はゼロではない。こういった知識や自分自身の体力水準を総合的に見ながら、私は自分自身に対する運動処方を行なってみた。

 糖尿病の運動効果には急性の効果と慢性の効果がある。

 急性の効果は筋が収縮することで血糖が筋細胞に取り込まれることによる。そもそも血糖が細胞に取り込まれるには膵臓から放出されるホルモンであるインスリンが細胞組織の表面に血糖を取り込むための物質(糖輸送担体:GLUT4)を細胞膜の表面に出してくることから始まる。2型糖尿病の場合、インスリンの刺激によるGLUT4が出てくる反応が弱い、とも言えるのだ。 GLUT4が細胞膜表面に出てくるにはインスリンの刺激が必要なのだが、インスリンなしでもGLUT4を細胞膜表面に呼び出す方法があり、それが、筋収縮なのである。つまり運動はインスリンなしで血糖値を下げることができる唯一の方法と言える。

 慢性の効果は筋肥大と脂肪燃焼にある。筋肥大自体は絶対的な筋量が増えるので言うまでもない。脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があるが、特に内臓脂肪が悪さをすると言われている。内臓脂肪は溜まりやすく燃えやすいと言われている。内臓脂肪が溜まると、血中に遊離脂肪酸として流れ出し、高脂血症となる。血中の脂質がインスリンの効きを悪くするのだ。したがって、体脂肪を少なくし、血中の脂肪を減らすことがインスリンの効きを良くすること、そして血糖のコントロールにつながるのである。

 よくある間違いに、”弱い運動は脂肪を消費し、強い運動は糖質をたくさん消費する”というのがある。実際のところは、”糖質を利用できるときには糖質を利用し、脂質を利用できるときには脂質を利用する” と考えた方が良い。弱い運動でも糖質はどんどん消費される。実際に、糖尿病の患者が食後にウォーキングをしただけで血糖上昇はかなりしっかり抑えられるし、マラソン大会でよく言われる”30キロの壁”とか”35キロの壁”は30〜35キロ地点で体内の糖質が枯渇し、ハンガーノックに陥りやすいということのようだ。ただ、脂質代謝は酸素が十分に供給されている状態でないと難しい。これは脂質の代謝はミトコンドリア内で行われるからである。糖質の代謝である解糖系は細胞室内で行われる。

 長時間の弱い運動をする場合は、ある程度血糖値が下がり、なおかつ体内に酸素を取り込める状態で脂肪が燃焼され始めると考えていいだろう。と、いうことで、HIITとウェイトトレーニングを組み合わせたものとジョギングを合わせた運動療法を開始した。HIITは自分で組み合わせることもしたが、Youtubeを参考にした、というかYoutube動画をパクって取り入れた。勿論パクらせていただいたチャンネルは、いいねボタンとチャンネル登録し、ところどころにコメントも残させていただいている。食事療法と運動療法を始めてから最初の数週間は嘘のように体が締まっていった。

 1ヶ月後、Hba1cを測ってもらうと、8.8。空腹時血糖値は110前後であった。投薬、運動療法、食事療法の3角形がうまくいっていることは一目瞭然であった。

 

 糖尿病治療は非常に孤独な作業である。1人でやると、食事と運動両方をやらねばならない孤独感や、似たような生活をしていてなる人とならない人がいることに対する理不尽さを感じることも多い。したがって私は糖尿病患者同士のネットワークみたいなのがあるはずだと思っていた。全国各地に患者会的なものがあった。さらに調べてゆくとSNS的なものも見つけた。

 

 

糖尿病患者だけではなく、ダイエッターや、その他何でも、何かにチャレンジしている人たちがこの指とまれ形式な感じでグループを作り、活動報告をし合うという、孤独な作業をしている人にはうってつけのアプリである。ここで作った糖尿病仲間たちは、匿名OKなのでどこのどなたかわからないが(私は素性を明かしている(笑))、辛さや孤独さを共有できる貴重な仲間となっているのだ。

 Youtubeでも内科医の先生方が糖尿病患者むけに様々な情報を発信してくださっている。

 

https://www.youtube.com/channel/UCz00ZA_kf1_MUXTBAo28VpA

 

 この先生方や他の糖尿病系Youtuberの動画を見ているうちに、血糖値を自分で測定する(SMBGという)必要があること、そしてセンサーを体に常に装着し、経時的に血糖値を測定できる方法もある(CGM)ことを知る。そしてCGMによって食後急激に血糖値が乱高下する血糖値スパイクが起きているかどうかを知ることもできることを知るようになったのだ。そこで私はCGMできるキットを手に入れた。

 

 

  このCGMキット、フリースタイルリブレ、センサーにシリコンの針がついており、それを体の中に差し込んで、細胞間質液のグルコース値を測定することによって血糖値を推定するのである。それを買ってつけてみると、様々なことがわかった。

 ・空腹時の血糖値は90〜120mg/dl

 ・家で普段食べている食事をすると、食後に130〜160mg/dlくらいまで上がる。

・東南アジア料理(タイ料理やベトナム料理)は結構上がる。

・カツ丼の上がり方はえげつない。

・実は蕎麦はかなり血糖値が上昇し、うどんは蕎麦よりむしろ上がらないくらいである。

 

勿論これらの結果は私にあてはまること、というだけであり、血糖値変動は同じ2型糖尿病でも個人差がかなり大きいようである。