ガソリンの話 | うらのうらはおもてです。

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=秋葉モーターサイクル雑務係り兼代表のブログ=

今日、車検でお預かりして納車したばかりのお客様から電話があった。

「エンジンが急に調子悪くなっちゃったんだけれど。。。」

話を聞くと店を出たあとしばらくは調子良かったのに、20kmほど走った先で調子悪くなり、今はエンジン止まりはしないが止まりそうとの事。

燃料コックが壊れて切り替えが出来ない事と、納車時に燃料が少なかったのを知っていたので、
「ガソリン入れてみて下さい。」と言うと

「ガソリンはさっき入れました。」

ひらめき電球って言うことは燃料入れてから調子悪くなった訳だ!


分かりました、すぐ行くので待ってて下さい!DASH!

道中色々考える。。。
まさか軽油入れちゃったとかショック!
万一そうだとしたら、これ以上エンジン掛けない方が賢明だし。


現場に着いて確認すると、確かに凄く調子が悪い。
真っ先にキャップ開けて中の燃料を確認すると。。。

大丈夫、ガソリンだ。ニコニコ

でも調子はすこぶる悪い。

気になったので、満タンのタンクの燃料を少し指ですくって、エキパイに弾いて掛けてみると。。。

何だか燃焼温度が異常に低そうで、エンジン止めた直後なのになかなか乾かない。

取り敢えずココではどうしようもないので店へとレッカーする事に。

途中の車内でお客さんが言ったのは
「バイオガソリンってどうなんですかね?」


ひらめき電球ひらめき電球それだ!


最近は増えて来たバイオガソリン。
正確には「バイオ燃料混合ガソリン」と言った方が良いかも。

細かい事は秋葉も良く分からないけれど、ガソリンに1%以上のバイオ燃料を混ぜたものをバイオガソリンと言うらしい。
正確な混合率は分からないけれど3~5%入ってることが多いらしい。

つまり10Lのガソリンに300~500ccのバイオ燃料が混入してるってこと。
満タン15Lの給油で450~750cc混ざってるって結構な量ですよね。

化石燃料の問題や、排ガスの浄化、カーボンオフセットによるCO2排出量などなど、国の政策とかもあって推奨されてきたらしいので、これからどんどん増えるだろうねバイオガソリン。

で、その不純物という言い方すると怒られるかも知れないですが
バイオ燃料が混ざったガソリンを入れると調子が崩れる事が言われてます。

それでも最近の車は優秀なので、コンピューターが何とかしてくれて走っちゃうし、何よりもそれを想定したプログラムが組んであるので問題無し。

でもまだまだキャブレターの付いた車体の多いバイクは。。。
更に生産から10年以上経つような車体は。。。
高年式でも、キャブが換装されてたりチューニングされたバイクは。。。

最近はバイクもFI仕様ですが、ハイオク指定になってる事が多い理由がココにもあるらしいです。

さて、レッカーしてきたバイクの話に戻ります。

コックからホースを外し、負圧パイプをメクラして、点滴(ダミータンク)を繋いで店に保管してある燃料を入れてエンジンを掛けてみます。

。。。

2-3分も掛けてると、ドンドン調子が良くなりますクラッカー

どうやら決まりの様です。

仕方無いので入れたばかりのガソリンを全部抜きます。
photo:01


そして店に置いてあるガソリンに入れ替えます。

すると。
先ほどまでの燃焼温度の低い状態が改善して、調子も良くなって
まるで何事も無かったかのようですニコニコ

ガソリンを全部入れ替えたと言っても多少は残ってるので、暫くはくすぶる事もありそうですが良い感じです!


4輪からすればキャブなんてもう無いし
バイクですら新車はFI仕様になったし、何よりもお役人様はバイクのことはシカトだし。
キャブレターという既に旧式でマイノリティな遺物は
乗らないで棄てろ!と言われずに、無くなるのを待ってくれるだけ幸せなのかもしれませんが
昔の「無鉛化」の時の様な事が起きているのかもしれませんね。


どちらにしても
バイクに入れる燃焼としては、この「バイオガソリン」は避けられるなら避けておいた方が良いかも知れません。




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