田舎に燦々といきたい -2ページ目
からし菜まつり
四季折々 変革する角度
川土手の今昔に慄然たってからし菜
アクリル板に押し花と挟まれた強味
熟成のブランデー樽に上澄で答える
葡萄畑を荒らすことはなかった
オリーブ油に浸されても食味をまして土手に棲んだ
見終わった桜桃を愛唱
ドンドンと押水だ春歌
ソメイヨシノの下に群生として時節を織り込む
紫外線を体内で濾過もできる
音波に舞う見事さは失せようと時の雨
春にドンドンと謂わしめる
毎月 季節に圧縮される土手ドラマ
一つ檜舞台へ痛みを蹴って からし菜まつり
竹藪に名を伐られた土蔵は黒白
赤土を塗られた壁を被り
質実剛健は銀の太刀に存ずる
座を外し円を共有 四角に一歩二歩
足取りは並 足跡は浅く濃厚
湯ざめて青光る鉄瓶
竹炭を振りかけ千鳥足
竹繊維に馴染んだ航海は時の底に羞じらう
真空の座を見定めノーブル閃光
貴賤なし電流に畏敬の念
球形荒野に鉄瓶であろう
一休み ひっそり缶けり
木霊は心音 もういいかい
二筋 三筋 進路は未未
定石は澱んで盤上に白黒
重厚な大理石を配して四角
反転しない屈強さを鋭く
河原で丸石と転がる日々 片隅へ
ミモザ露地
春を廻ろうと巡礼の鐘にミモザ
まばらな不整脈 まばらにハート
菜の花畑で粉薬を待っている時間
粉雪をオシロイにして色眼鏡から逃れたい
春霞に自らを晒してボヤかした
ミモザとミモザ 互いに反射
ミモザ色の疎さ加減は空気感
戦争に何色と唄う窓口少女
文芸 絵画に封印された裏腹
グローランプはピカピカ
ほんわかに点灯した蛍光灯
その彩はミモザ色 すんなり居眠り
今宵の色合いは占領から解放
七色濃淡から清水にミモザ色
露地から路地へ更新手続き
黄色ラッパを鳴らしてミモザ

