クレパス7色を駆使して照射
園児ぐらいになったかな
春蝶々はサナギに情緒不安定
画仙紙に夫婦岩を描写
絵心はサナギから青汁を書写
名前2文字に執着してこそ
薮椿一輪 メシベに接吻
薮椿色 甘味な非現実より生色を我が手に点描
愛撫さながら反芻する15日
その半分の眼差しでよかった
15回目の春 鶯の鳴き声よ 独奏する我に戯れて
やっと辿り着いた小春凪ぎ
万年筆でしたためる妙味
油絵モナリザより確かな情愛
蔦に蔓延られた空き家
郵便配達 宅配便も行き過ぎ
すうっと古びた光景に紡がれる
黒ずんだ箪笥に古びた着物
赤子をあやす人は手拭いにモンペ姿
凍える夕暮れに立ち向かった
両手を合わせ悲境であろうと
家人は去り際に数えた唄
感傷にしたり観賞している他人
蔦を切り裂いてどうにか
内部に混沌する事象を嗅ぎたい
古びた暖簾はすきま風に揺らぐセピア色
空き家は薄暮にゆらゆら
唱歌にゆらゆら茅葺き屋根
幼少時代は走馬灯でゆらゆら
懐旧を紡いでほつれていく





