からし菜まつり

四季折々 変革する角度 
川土手の今昔に慄然たってからし菜

アクリル板に押し花と挟まれた強味
熟成のブランデー樽に上澄で答える
葡萄畑を荒らすことはなかった
オリーブ油に浸されても食味をまして土手に棲んだ
見終わった桜桃を愛唱
ドンドンと押水だ春歌
ソメイヨシノの下に群生として時節を織り込む
紫外線を体内で濾過もできる
音波に舞う見事さは失せようと時の雨
春にドンドンと謂わしめる

毎月 季節に圧縮される土手ドラマ
一つ檜舞台へ痛みを蹴って からし菜まつり