”寧与外賊、不与家奴” | 福縁譚

福縁譚

福縁堂主人の骨董ブログ(主に中国工芸中国美術の鑑定話や小論文、感想、雑談など)
ご覧になりたい古陶磁テーマを画面の右バナーの中間にある「このブログを検索」バーをご利用して検索してください。
中国語:
https://ameblo.jp/aki9251/entry-12812990187.html

NZ最大の酪農組合フォンテラ(現在組員11000酪農家で南島の酪農家の9割を締める)は先月にブランドビジネスを売却することを宣言してから、国内外の関係者から抵抗の動きが活発してきましたと…世界の酪農評論家は”フォンテラ社がブランドビジネス売却の裏側”という記事をネットで読んだ。

抵抗的な感情は当たり前じゃないですか?ブランドって、100年以上の努力でNZ国家の顔ですからね。飛行機の食事にパンと”Anchor”バッター出される。誇らしげに。でも、これからはNZのブランドは消える。まあ、表面のことを置いといて、

外国メーカーは必ずFonterraの生乳を使う約束はあるか?あるいは北島で中国メーカーもミルクパウダー生産しているから、輸出は自由で、国内で競争もある。
先週、中国の李強首相はオークランドを訪問した時に、NZの首相は朝一番にフォンテラ本社で待ち構えている。しかし、訪問は短く、スピーチ―の内容は”中国市場で頑張ってほしい”と励ましい一言で、Fonterra Brandを買う気はさらさらない。1時間足らずに、NZ Dariy Instituteへ転場し、乳製品の安全性の重要性をアピールしました。

NZMPJの最後の社長Peter氏は政府の外交官で、NZMPJでNZDBの資産を看守ための社長をやった。寂しい退任後にNZ Dariy Instituteの院長に就任しまいたが、一つはFonterraについて失望していたかと、もう一つ原因はPeterの夫人は当時失脚したばかり与党政府の内閣官僚ですから、その影響力で彼が政府系の研究機関に選任された。確かに、NZの酪農製品の安全問題多発ですから、乳製品安全に力入れるべきだ。

Peter氏はすくなくとも5年前に定年しましたから、李強氏とは会う機会はなかったが、私はニューズに出た”NZ Dariy Institute”を見てしまうと、やはり当時直轄社長のPeter氏のイメージが頭に浮かぶ。NZMP時代は海外送られる幹部は立派なエリートばかりで、Fonterra時代からは”乱暴農民幹部”か”インチキMBA(マネーゲーマー)”か、正直中国の文化大革命に連想する。もうこれからは、産業はお金を操るMBAはいらない。使っては絶対だめと言いたいです。

では、フォンテラはブランド製品工場や販売チェーンを売却することはやはり苦い決断にちがいないが、その選択をどう評価するかは、いろいろ評論や背景とかこれからだんだん議論が熱くなりますが。私は被害者の立場からは当然批判する、フォンテラの売却劇は”寧与外賊、不与家奴”だ!(家の財産は外賊に贈与するにしても、家来には絶対与えない。)


ブランドビジネスは付加価値は高い。製品のバッターやチーズは生乳より当然利益は高い。でも、第一次産業の酪農たちが、第二産業のフードビジネスの利益もほしい。だから、搾ると生産を合同会社にして、生乳価格+の形で食品製品の利益の酪農に還元する。これは多分フォンテラを主張する”多数農民”たちの懇願だ。


事実上はフォンテラ十数年の経過からみると、結果的苦い果になっている:
1.農場と工場合同会社化→生乳価格を自分で決める→生乳価格上昇で政治的多数酪農の支持と加盟を得った→搾乳を増加、農場を増加→生乳過剰→価格下落しざる得ないが、生乳価格維持ため、消費品生産の赤字経営。
2.乳製品工場やブランド販売チェーンは生乳価格上昇に利益が減る→製品価格上昇しざる得ない、従業員給与削減→生産も販売も消極→海外から価格上昇抵抗措置→買い手市場は欧羅巴へ移転→NZやAUの乳製品は過剰→まず海外の農場や工場売却→そでも過剰なら、NZ国内の工場売却→一部の酪農は北島組合へ移籍はこれからだと思います。

今年(2324)は生乳価格は下落しざるを得ない→来年は爆落だろう→再来年ブランドビジネス売却された後には、フォンテラは生乳定価権を失う→100年の努力は水の泡、農民は農民に戻る。

フォンテラは政治的な面でどうしても生乳価格を自らから下げない。工場売却で責任を外部に転嫁してします。こゆう操作は中国清の時代晩期に、八国連軍からの侵攻に直面した西太後の名言にように、”寧与外賊、不与家奴”の政策とまったく同じである。

この言葉に、外賊とは西洋列強のこと、家奴とは漢民族のこと。清という国家は満民族の財産ですから、列強に与えるにしても、家来の漢民族には与えることはしない。なぜならば、列強は金ほしいだけで、皇帝の座位を奪わない。けれども、一旦家来が国家を獲得すると満民族を管理者の座から降ろすから、そこは避けたい。

フォンテラはいつまでもフォンテラであれば、俺たち農民は皇帝の座を座ったままで、一旦財産を国家政府に返すと、俺たちはファーマーだけじゃ?洒落にならない。だから、お洒落にできるなら、工場でもブランドでも売ってしまうかまいません。一番買ってくれそうなところはイギリスだろうか?NZは再度植民地へ戻る。

”TipTopと同じようになる”とフォンテラのCEOはブランド売却後のブランドビジネスについてこう説明している。でも、TipTopアイスクリーンはNZ国内だけですから、中学生程度で分かると思いますが、AnchorはTiptopと同じではないのだ。


殷商の滅亡は奴隷の倒戈によるものでしたが、フォンテラの崩壊は生乳価格暴落の時からであって、それはブランドビジネス売却後の次の年に来るできことだ。

福縁堂主人