「秋はきのこにご用心!」食中毒予防~食×SNSプロジェクト~ | 野菜ソムリエAKIKOの旬果菜彩日記

野菜ソムリエAKIKOの旬果菜彩日記

野菜ソムリエ上級プロ(野菜ソムリエ資格の最上位)
AKIKO<長島明子>が
野菜果物との出会いを中心に
日々のあれこれをつづる日記です

食中毒予防啓発発信事業 

食×SNSプロジェクト

~みんなで食中毒予防を呼びかけよう~

というイベントに 行ってきました走る人

 

鳥取県庁 くらしの安心推進課が主催する会ですが

堅苦しいものではなくて、ケーキとお茶をいただきながら

秋に多い きのこによる食中毒を防ぐため

楽しみながら 勉強をしましょう というイベント。

 

会場も、会議室ではなく、食堂(カフェ)です。

鳥取県西部総合事務所内のO'tyano3(オッティアーノスリー)です。

 

前半は、日本きのこセンター 菌蕈研究所 主任研究員の 牛島さんから

食べられるきのこ、食べられないきのこについて教えていただきました。

 

牛島さんが きのこを収穫して持ってきてくださいました。

 

下の写真は「はたけしめじ」

(左上の土の塊みたいなのは別のきのこ)

 

私が見慣れている施設栽培の「はたけしめじ」とは

ちょっと見た目が違います。

「はたけしめじ」は 畑の周辺や 草村など

人の手が入ったところにしか生えないきのこ。

見過ごしているけど 実は身近にけっこう生えているみたいです。

でも、畑や道端で見かけても私はわからないな~

 

毒きのこは、たくさん食べることで中毒を起こすものもあれば、

触るだけで炎症を起こすものもあります。

毒性の強いものは死に至る場合もあります。

 

あ~ やっぱりきのこは施設で栽培されて、

スーパーに並ぶものだけが安心、というのもちょっと寂しい。

 

そこで、後半は、

JA鳥取西部 営農部の森田さんから

JA農産物直売所アスパルで、

どのように 天然きのこを販売しているかを お聴きしました。

 

アスパルに天然きのこを出荷する人は

厳しい出荷条件があるそう。

年に一度、日本きのこセンターの研修を受けて、

出荷するきのこのトレーサビリティもしっかりしているそうです。

 

また、天然きのこは出荷日しか販売できないそうです。

つまり、その日に出荷したものだけが売り場に並び、

その日に売れなければ出荷者に戻されます。

一般的な野菜は、出荷日を含めて2日間なので、

きのこは特に厳しいことがわかります。

 

昨年、岡山県の農産物直売所で、

誤って毒きのこが出荷販売されたニュースを見てから、

販売されていても、天然きのこはちょっと怖いな~と

不安になっていましたが、

アスパルのように出荷基準が厳しいところなら

安心して購入できますね。

 

最後は、県庁の食の安全担当の瀧田さんから

食中毒予防についてのまとめのお話。

 

毒キノコによる食中毒は、ほぼ毎年10月に発生するそうです。

 

きのこによる食中毒にならないためには

安全だと確認できないきのこは

「採らない」「食べない」「人にあげない」。

 

虫が食べるきのこは食べられる、

ナスと一緒に煮ると食べられる、

塩漬けにすると食べられる

地味な色のきのこは食べられる、

など、きのこにまつわる迷信がたくさんありますが、

どれも間違っています。

 

秋はきのこが旬。

これから、いろいろなきのこを安心して、美味しく食べたいです。

 

イベントの終わりには、なぜかこんな写真撮影も。

「そのまま食べるきのこ。」をお土産にいただきました。

これ、以前から食べてみたかったけど、

どこに売っているかわからなかったので、

お土産にいただけて、めっちゃラッキー。

しっかりきのこだけど、サクサク・カリッとしたおやつです。

 

勉強になって、美味しくて、楽しいイベントでした。

今後、このような会があればまた参加したいです。

みなさんも、ぜひ気軽に参加してみてください。

 

野菜ソムリエ上級プロ 長島明子