20代の後半、仕事で自分の発する言葉の重要性に気がつくと、
おいそれと気軽に話すことができない時期がありました。
1スタッフとして、現場で話したことが、建物の決定事項に影響することもあり、
無知だったころよりも慎重になりました。こわくなってしまったのです。
その時にある会社の社長さんから
「君は自分の言葉で話していない! それは信用されないぞ!」と
叱られたことがあります。もちろん衝撃を受けました。
それでもまだ自信がなくて、上司である建築家(先生)にお伺いをたてる毎日でした。
30代になり、だんだんと自信がついてきて、ようやく自分の言葉で話をするようになり、
失敗も沢山ありましたが、今はそれがひとつの財産です。
そして今、40代を目前にして講師をさせて頂く機会を得て、
「自分の言葉で話す」大切さを感じます。
「自分の言葉で話す」というのは、誰かから聞いたことでも、
本で読んだことを鵜呑みにしたことでもなく、自分の頭で考えて、答えを出してゆくこと。
その言葉に責任をもつことだと、思います。
常に初心にかえって、客観視することを忘れずに!