自分の言葉! |  女性建築家のくらし

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  港区麻布十番で、建築設計事務所を主宰している一級建築士です。9歳の息子と一級建築士の夫と3人家族です。

20代の後半、仕事で自分の発する言葉の重要性に気がつくと、
おいそれと気軽に話すことができない時期がありました。

1スタッフとして、現場で話したことが、建物の決定事項に影響することもあり、
無知だったころよりも慎重になりました。こわくなってしまったのです。

その時にある会社の社長さんから

「君は自分の言葉で話していない! それは信用されないぞ!」と

叱られたことがあります。もちろん衝撃を受けました。
それでもまだ自信がなくて、上司である建築家(先生)にお伺いをたてる毎日でした。

30代になり、だんだんと自信がついてきて、ようやく自分の言葉で話をするようになり、
失敗も沢山ありましたが、今はそれがひとつの財産です。

そして今、40代を目前にして講師をさせて頂く機会を得て、
「自分の言葉で話す」大切さを感じます。

「自分の言葉で話す」というのは、誰かから聞いたことでも、
本で読んだことを鵜呑みにしたことでもなく、自分の頭で考えて、答えを出してゆくこと。

その言葉に責任をもつことだと、思います。

常に初心にかえって、客観視することを忘れずに!