2世帯住宅を設計する機会も多く頂きます。
そのときに気をつけたいのは、共有スペースをどうするか、ということ。
それぞれのご家族の価値観に合わせて、設計してゆきます。
でも、はじめての同居です。お客様自身も想像できないところも多くあります。
理想と現実の違いを知る!というのが一番の課題です。
今まで設計させて頂いてきた住宅の数々は、2世代のご家族がとっても仲良し。
同じお家に住む前も近くにお住まいの場合が多く、交流も頻繁。理想の家族です☆
いろいろ設計してみましたが、おすすめは、
それぞれの家族でそれぞれ独立した空間にすること、
もしくは、遮音を丁寧に!かなと思います。
絶対ではありませんよ~、、、おすすめ♪です。
なにしろ、私は経験者ではありませんから。
というのも「近く」に住むというのと「一緒」に住むというのは、
イコールではない、ということがわかってきたからです。
気分のよいとき、元気なとき、楽しいとき、だけではなく、
悲しいとき、疲れているとき、ひとりになりたいとき、も一緒です。
本当は、疲れているのに、心配かけまいと、元気にふるまうことで、
お家にいて、休まらないことになってしまうかもしれません。
子どものお友達がやってきて大騒ぎされると、下の階にひびいてしまうから、と
だんだんお友達を呼ばなくなってしまうかもしれません。
ちょっと体調が悪くて、寝ていると、お嫁さんに迷惑をかけてしまうかも、
とがんばってしまうかもしれません。
お互い家族を想うあまり、今までとは違って、たくさん気を遣ったり、
遠慮したり、我慢することもあるかもしれないのです。
熱々じゃないけれど、スープの冷めない距離って、大切なのかもしれませんね。