介護 | あきのブログ

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余命宣告はまだですが、進行ガンでそんなに長くは生きられない状況です。今のうちに、自分の人生観みたいなものを記しておこうと思いました。

当初の入院目的であったペインコントロールは、鎮痛剤の種類と飲み方(量)を調整して、果たすことができたため、一度退院して自宅療養する事にしました。

昨日の昼前に病院をタクシーで出て、家まで約1時間。不自由な姿勢でかなり痛かったですが何とか帰宅。

昼ごはんを食べようと思うと、食べる体勢が難しい。入院中は歩行車を使って立ったまま食べてたのですが、家に歩行車が届くのは夕方だったので、仰向け・うつ伏せ色々と変えながら何とか寝そべって摂食。
ちなみに、昨日は、16時半くらいから地域のケアマネジャーに来てもらい、合わせて介護機器屋さんに、歩行車、松葉杖、トイレ用手すり、風呂用手すりを持って来てもらう予定でした。

ケアマネジャーさんが来る前に、リビングで多少なり寛げるように、妻は近所のニトリにクッションなどを買いに行きましたが、その間、大小もよおして来ました。

トイレまで杖をついて行き、便座に何とか座りましたが、便座に手をついて腰を浮かすようにしていないと痛い。何とか排尿はしましたが(鎮痛剤の副作用である便秘もあって)排便は諦めました。

やがてケアマネジャーさんたちが来て、歩行車、杖を借り、トイレ用手すりをセットしてもらったのですが、いずれもちょっとずつ合ってないというか、病院のときと比べると歩きにくかったり、トイレでも体勢が思うようにならなかったりでした。合わなければ、後日交換しましょう、という事で退院初日のバタバタが終わり、やがて晩ごはんも済ませて、また、トイレ。

つけてもらった手すりの高さがやっぱり合わず、杖から手を離してエイや!と手すりを掴んだとたんに腰がよれてイタタタタ!
なんとか気張ってみても腰が砕けたように力が入らず、やっぱり排尿だけが限界でした。
そこから立ち上がろうとするとまた一苦労で、結局、トイレに行くのは著しく辛いことがわかりました。

やがて就寝し、夜中の3時過ぎ、鎮痛剤が切れてきていつものとおり目が覚めました。ベッド脇に置いておいたレスキューを飲み、膀胱の具合を確かめると、まだ、大丈夫そうだったのでそのまま寝入りました。明け方5時過ぎ、今度は小便がしたくて目が覚め、モゾモゾとトイレに行きましたが、前述と同様、腰が砕けそうでどうしたものかと…すると、嫁さんが起きてきてくれて、立った状態でも用が足せるよう、夜のうちに念のため用意してくれていた簡易の尿瓶(ペットボトルを切っただけ)で尿を受けてくれました。

ああ、介護ってこういうことか、となんだか思い知った気分で、涙がぽろぽろと溢れてきました。

幸い、日中にペインコントロールがうまく効いて(昨日はタクシー移動で著しく痛んでいたようです)、少しくらいは支えなしで歩くことができ、トイレの行き来も苦労なくできるようになりました。

でも、いずれ、介護を受けないとトイレや風呂に行けなくなるのだろう、と思います。介護士という仕事に就かれている方々に感謝です。