知的風女子への道vol, 18オペレッタ"天国と地獄"あらすじ | ごろにゃん探検隊と愉快な仲間の大冒険

ごろにゃん探検隊と愉快な仲間の大冒険

チンチラゴールデンのレオンとスコティッシュの白太との探検物語です。
はりねずみのポッターと
袋モモンガのクッキーの愉快な仲間たちとの
楽しい日常と成長記録です。

 
調べたことを覚書しています
 
東京二期会オペラ劇場
ジャック-オッフェンバック生誕200周年記念
 
Orph'ee  aux  Enfers
"天国と地獄"
(地獄のオルフェ)
オペレッタ全2幕  日本語上演
歌唱部分日本語字幕
 
作曲 : Jacques  Offenbach
:ジャック・オッフェンバック
 
初演:1858年10月 Paris ブフ・パリジャン座
 
台本:エクトル-クレミュー/ルドヴィック-アレヴィ
 
日本語台本・演出:鵜山 仁
 
指揮:大植 栄次
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
 
ルンルン
オッフェンバックはオペラ作曲家として
デビューしようとしていたが機会に恵まれず
パリのブフ・パリジャン座と言う
自分の劇場を創設する
 
下差し
Operetteは、小さいオペラを意味し、
台詞と踊りのあるオーケストラ付きの喜歌劇
演劇的な要素が大きく内容もコミカルで
"ミュージカル"の元祖と言われている
 
当時のパリの華やかな雰囲気を伝える
軽妙で笑いに満ちた、喜歌劇が真髄
風刺の精神に満ち、皮肉と笑いに溢れ
パリのエスプリの
香りを放つ底抜けに明るい作品で心を掴み
オペレッタは人気となる
 
ルンルン
 
(天国と地獄の見所)
 
誰もが走りたくなるあの音楽、
小学校の運動会徒競走で流れていた
フレンチカンカンの曲
"地獄のギャロップ"
が有名である
 
 
ジュピターがハエに変身して歌う二重奏で
zi〜ハエの羽音を表現した
特徴的な歌があり
このオペレッタの名物となっている
 
 
合格
 
あらすじ
 
(第1幕)
 
バイオリン教師の(竪琴弾き)オルフェ
妻のユリディス
倦怠期の夫婦でお互いに浮気をしている
 

 
オルフェユリディスの愛人で
羊飼いの
アリステ(実は地獄の王プルート)
を殺そうと罠を仕掛ける
 
 

 
しかし毒蛇に噛まれて死んだのは
ユリディス
 
予想外の結果にこれで自由を謳歌できると
喜ぶオルフェ!
しかしそこへ
世論というおばさんが登場し、
"妻が死んだのに涙も流さないなんて!" 
妻を取り戻すべきだ!
と大ブーイング!
 

 
 
オルフェ世間体のため
世論と一緒に
渋々妻を取り戻しに冥界に行くことになる
 
*実は地獄の王プルートが美しいユリディス
と共にこれで晴れて地獄に行けると
大喜びし
地獄に連れ帰っていたのだ。
 
ショボーン
 
天国では神々の王ジュピター
朝帰りする子供や、
スキャンダル、浮気をなじる妻
一緒になって浮気の罪を詰め寄る長女や
他の神々からの
独裁者は去れ!との悪口に
飽き飽きして苦労している

 
 
そこへ世論おばさんオルフェがやって来て
妻を返して欲しい
と訴える。
 
ジュピター
それは自分の仕業ではなく
地獄の王プルートの仕業だ!
 
地獄に向かうのだ!
と宣言すると、家族達も面白がって
みんなで車で地獄に行くことになる

 
 
(第2幕)
 
地獄の王プルートの部屋に閉じ込められた
ユリディスは退屈していた
 
女好きの神々の王ジュピターに
ユリディスを取られないように、
鍵をかけて閉じ込めていたのだ

 
 
実は神々の王ジュピターも大の女好き
美人だと噂のユリディス
密かにものにしようと考えていた
 
キューピットが見つけた
鍵穴のある鍵のかかった部屋
狙いを定め
変身の術で
ハエになり
鍵穴から侵入
ここで有名なハエの二重唱
 
退屈していたユリディス
ハエでもなんでも構わない
恋に落ちた二人
 
ジュピター
二人で神々の世界へ脱出しようと考える
 
 
キョロキョロ
 
さてパーティ会場では
天国と地獄の神さま方が揃い
飲めや歌えのどんちゃんさわぎ!
 
宴もたけなわ
ジュピター
酒の神バッカスの巫女に変装した
ユリディス
アリアを歌い、ここで有名な
フレンチカンカンが始まる

 
その隙に二人は
逃げ出そうとするが
プルートに見つかってしまう
 
そこに
世論と一緒にオルフェが現れて
妻を返してと訴え
 
ジュピター
しぶしぶユリディスオルフェに返すという。
 
しかし
三途の河を渡る時に
絶対に振り向いてはいけない
と条件をつける
 
倦怠期の元夫婦は
しぶしぶ三途の川をを渡ろうと帰るが、
 
予想に反して
後ろのユリディスのことを
なかなか振り向いて見ないないオルフェ
イライラしたジュピターは
ドカンと雷を落とし
驚いたオルフェは振り返ってしまう。
 
 

 
ユリディス
地上に帰れなくなり
ユリディスジュピターの許へ。
 
 
ジュピターによってバッカスの巫女に
変えられたユリディスは
"地獄のギャロップ"の旋律に合わせて
 
"バッカスを讃えて、心も軽く生きるの!"
(バッカスは酒の神様)
と盛り上がり
誰もが喜ぶ結果となって
メデタシメデタシとなる
 
画像は全て
拝借致しました
 
 
 
私が面白いと思ったところは
 
男女混合のダンサーです
 
1幕では
チープな被り物の羊達
やたらメェ〜と鳴き笑いを得ていました
 
2幕では
閉じ込められたユリディスの
お部屋周りを守る汚い番犬
 
そしてエンディングでは
フレンチカンカン!
 
え?フレンチカンカンって男のダンサーも踊るの?
と思いましたもの!
 
冥界では男も女も関係ないのかもしれませんね
 
爆笑
もう一つ面白いと思ったのは
例のハエのくだりです
 
神々の王ジュピターが
ハエに変身して
ユリディスを誘うのですが、
聖書ではハエは
サタンの化身として
描かれているそうです。
 
神様が突然サタンの化身に
化けて出てくるのですから
当時、ギリシャ神話を知っていて
聖書の事も理解している
インテリ層の観客
の皆様にとっては
 
目の前で禁断のギャグの世界が
くりひろげられているのは、
それはそれは面白かったことでしょう。
 
 
 
時代の世論、世相のようなものを
どのように今の公演に当てはめていくのか?
そんな意味で考えると、
今回の公演ではそれほど
トゲがなかったような?
気がしました
 

グラサン