わたしと同じ棟に「くしゃおじさん」似の先輩が居られます。
その方は自然が大好きで、樹木や鳥にたいへん詳しい方で、
「町内のどこにどんな木が植わっている」とか、「この木にはこんな鳥がやって来る」とか、いろいろ教えてもらいます。
以前植栽プロジェクトにお誘いした際は、「体力がないから自宅周辺の清掃を担当するわ」と言っていただきました。
先日、たまたま団地の裏山に通じる階段を掃除されていた時にお会いして、こんな話をされました。
「この階段や周辺を掃除するようになって、動物や鳥がめっきり来んようになったわ」
「以前は側溝にミミズが居って、それを食べにイノシシやタヌキがやって来たけど、きれいにしたから全然来んようになった。」
「空き地に草も生えてたから、虫もおって鳥もやって来たけど、今はきれいにしたから何も来んから寂しいわ!」
清掃をお願いしたのは私なので、とっても心苦しく思いがしました。
一方で、イノシシがごく近くまで来られるのも困った事ですし、敷地内で草ぼうぼうというのも困りものです。
私が、「動物と上手く共存できるといいですね! かと言ってイノシシが団地の中を歩き廻るという訳には行きませんから、どこかで線引きしないといけませんものね!」と言うと、
「わかっとる!わかっとる!」と特徴的な笑顔で答えてもらいましたが、
団地にはほんとにいろんな価値観を持った人がいるんだな!と改めて認識した次第です。