昨夜のNHKスペシャル「日本人と天皇」は、深く考えさせられた番組でした。
お祭り騒ぎの報道にやや食傷気味だったところに、報道番組の神髄を見た気持ちでした。
中でも皇位継承に関する問題提起は、現在の天皇制度の課題を明確に指し示していました。
それは125代にわたる歴代天皇のうち、約半数の天皇が側室の子供だったとみられる事実や、
過去400年間においては、側室の子供でないのは現天皇・現上皇を含め3人だけであるという事実。
これらを踏まえると、側室制度がなくなった現在では従来の「男系天皇」を維持することが、
極めて難しい状況であることが理解できました。。
これからの日本社会において、象徴としての「天皇」をどう考えていくのか!
この難しい課題に、正面から向き合って議論するべき時が来ていると感じさせられた番組でした。