私が本を選ぶ(購入する)方法は大きくは二つあります。
その一つはオーソドックスで、新聞(の書評など)をみて買います。
もう一つは地元の本屋の店頭に並んでいる本から選びます。
地元に本屋さんは以前はニ三カ所ありましたが、通販の影響からか今は駅前の一店舗だけになりました。
町内で唯一残った本屋さんの店頭には、以前は週刊誌や子供の漫画雑誌が並んでいましたが、
今一番前にあるのはその本屋さんが推薦する本が並んでいます。
それらはベストセラーではなくて、「この本!面白いですから読んでみませんか!」という本です。
私はこの書店の本の選択のセンスがとても好きです。
この事は以前にもこのブログに書きましたが、同じような事でいま注目を集める町の本屋さんがあるそうです。
4月23日放送のNHK「プロフェッショナル」で、北海道にある小さな本屋さんが取り上げられていました。
「岩田書店」という本屋さんで、一時期はやはり廃業の危機にあったそうですが、
現在は、「個人の依頼に基づき、その人にあった1万円分の本を書店自ら選択して届ける」、というビジネスで大変繁盛しているそうです。
書店主は、事前に書いてもらうアンケートを通じて、その依頼人のプロフィールや読書歴、感心のある事や人生観、等々を聞きます。
そしてその情報をもとに、依頼主にとって参考になるだろうと考えられる本を、数冊選び出して届けます。
このビジネスは選ぶ人間の情報(読書)量は勿論ですが、人間性(力)をも問われると思いますが、
書店主の岩田さんは多分に魅力的な方なんでしょうね!いま3000人の人が待っておられるそうです。
これだけ多くの本が出版されている現在、「本の案内人」的な役割が求められているのでしょうね。