父は昨日退院して、一時的に実家の向かいの介護施設(のショートステイ)にお世話になりました
当人の要望でしたが、食事も提供されるし何より温調が完備しているので、家族としても安心です。
しかし父は昨夜一晩過ごしただけで、今日は一転して「家に帰りたい」と言い出しました。
「ここに世話になりたいって言ったやんか!」と言いたい気持ちをグーっと抑えて、
「今週は寒波が来るから、また肺炎になっても困るよ!もう少しここに世話になっとこ」となだめました。
しかし周りを眺めてみると、父が居たくない気持ちが分かる気がしました。
確かに温調も快適だし、スタッフも誠心誠意やってくれるし、食事もついて何不自由ない暮らしです。
なのに、そこに居るご老人の表情が一様に曇って無表情です。 何故?
考えるに、そこには本来老人の周りに居るべき「家族」が居ないのです。
そのためそこには喜怒哀楽が存在しないのです。
極端に言えば、そこは現代版「姥捨山」ではないかと思いました。
これは現代の核家族化が生んだ結果なんでしょうが、老人には厳しい現実です。
父が帰りたいという気持ちが分かる気がしました。
明日にでも介護施設と調整して、来週から実家に戻る段取りをしてみようと思います。