写真は実家の裏(転害門の東側)を縄張りにしている若い雄鹿です。

写真の上側(金網の向こう側)は現在は東大寺の管理地ですが、子供の頃は母がこの土地で野菜を栽培していました。
当時は今ほど立派な金網はなくて、木や竹で組んだ粗末な柵でした。
鹿のジャンプ力は相当なもので、1.5メートルくらいなら越えてしまいます。
冬場草が枯れて鹿の食べる物がなくなると、母の畑はよく鹿の被害に逢いました。
丹精込めて出来た野菜が一夜にしてダメになり、母はショックを受けていました。
いま奈良公園の鹿は数が増え過ぎて、周辺農家の田畑にかなりの被害をもたらしているそうです。
そのため鹿の総数を制限する事になり、一定数の捕獲をすると決定されたようです。
奈良公園の鹿は神の使いといわれ保護されてきました。
世界遺産となったいま、大きな観光資源でもあります。
そのため捕獲の決定までは随分反対もあったようです。
野生動物と人間の共存はほんとに難しいことですね。
大切なことは圧倒的に強い立場の人間の側が、「横暴」ではなく「良識」をもって判断する事だと思います。
これは政治の世界も同じことだとではないでしょうか!