私は医師の指示で毎朝血圧を測定します。
今朝測定を始めると、途中で圧力が抜けて風船がシューっと萎んでしまいました。
機器を見てみると電池マークに×マークが表示されています。
すぐに新しい電池と交換すると、たちまちまた元気よく動き始めました。
将来、人間も「心臓が大分弱ってきましたね!新しい心臓に交換しましょう!」という時代がくるかも知れませんね!
そしたら人間の平均寿命がもっともっと延びるかもしれません。
しかしそんな世の中はほんとに幸せな世の中といえるのでしょうかね!?
100歳を超えた父親を看ていると、時々「死ぬ権利」ということについて考えます。
いま父の心臓は年齢的なもので、かなり肥大していて力も弱くなってきています。
通常はペースメーカーを付けることで、かなり機能的には回復が見込めるそうです。
しかし先日そのお話は主治医と相談してお断りしました。
私は常々、父には出来る限り「自然な死」を迎えさせてあげたいと考えています。
医学にとって「死」はある意味「敗北」なのかもしれませんが、患者にとってそれは敗北なんかではありません。
人の命が永遠なものではない限り、苦痛のない尊厳ある死をむかえる事は尊重されるべき事だと考えています。