先週土曜日の朝日新聞に北海道夕張市の鈴木市長のインタビュー記事が掲載されました。

ご存じのように夕張市は10年前に財政破綻して、現在財政再建中の自治体です。
炭鉱で栄えた時代は12万人いた人口は、いまや8千人台だそうで、行政サービスはどんどん縮小されています。
そしてそんな課題山積みの市長は、なんと35歳の元東京都庁の方です。
その鈴木市長が、「夕張は課題先進地で、人口減少・高齢化・財政難いずれ日本全体が直面する課題です。」
「高度経済成長と真逆の課題を抱えた時に、政治がするべきことは、課題を先延ばしにするのではなく、」
「先のビジョンをしめし、それを丁寧に住民に説明し、情報(選択肢)の共有化をすることが重要です。」
「同時に緊縮財政だけでなく、時代を担う子供・教育に重点投資をして、地域の再生を計ることが大切です。」
「そうすることで、成長とは逆の再生にも道が拓けます。」 とインタビューで述べておられます。
私が入った繊維会社は、入社時点では1000人近くの従業員を抱える会社(当時は)工場でした。
しかしその後の国際競争の嵐の中で、会社は縮小の一途をたどり従業員は4分の一に減少しました。
その過程で多くの同業他社が廃業していきました。
しかし私が元所属したその会社は数々の逆境を乗り越え、現在も立派に操業をされています。
そんな会社の逆成長の歴史をみていきた私から、若き鈴木市長に心より賛同のエールを送りたいと思います。