昨日の大相撲をみていましたが、最後は白鵬関が肩透かしをした形であっけなく勝負がつきました。
観客席からは相当なブーイングがあり、期待した横綱相撲ではなかったことに多くの人が異議を唱えました。
白鵬関自信が直後のインタビューでそのことを涙ながらに謝罪し、あんな形で勝負が決まるとは予想していなかったとも答えていました。
しかし一方では、「今場所はとくに優勝が欲しかった」とも言っています。
スポーツの世界ではよく、「結果にこだわるか、過程を重んじるか」という事がよく謂われます。
今回も白鵬関の意識の中では、そのことで相当葛藤があったように見受けました。
スポーツに限らずビジネスにおいても、役職(結果)をとるか過程(筋道)をとるか、二者択一を迫られる事がよくあります。
私自身は、「結果は時の運で、追い求めるものではなく、後からついてくるもの」と常々考えています。
「一方努力した過程は不滅で、たとえ結果が○でも×でも、自分の中に永遠の財産として残る」と考えます。
幸い白鵬関は優勝しましたが、いつの日にか記録は人々の記憶からも消え去っていきます。
しかし彼自身の心には永遠にこの日の記憶が苦いものとして残っていくのではないでしょうか。
以上、昨日の相撲を見て思ったことです。