昨夜のNHKスペシャルは「科学で迫る『母』の謎」という題名でした。
内容は子育てに悩むお母さんの心を、科学の面から分析・サポートしたものでした。
出産を終えたお母さんは多くの人が深い孤独感と不安感に襲われるといいます。
都会では特に顕著にでる人が多く、「出産うつ」と言われています。
最近の研究では、これは人類700万年の進化の過程で、人類が獲得してきた女性の体の仕組みに深くかかわっていることが分かってきました。
それは女性ホルモンの一種である、「エストロゲン」という物質に関係しており、この物質は出産後に急激に減少することが知られています。
そしてそのことが、女性の孤独感・不安感の原因となっているといわれています。
ではなぜそれが、人類進化と関係しているのか!?
それは、そのことで母親に仲間との連携を促し、集団で赤ん坊を保育する(共同保育)を促す仕組みではないかと言われています。
共同保育により、人類の女性は短期間で多くの子供を出産することが可能となり、その数を増やしてきたと云われています。
しかし現代においては、核家族化がすすんだ結果、「共同保育」を前提にした仕組み(ホルモンバランス)が、
出産後の孤独感・不安感となって、女性を苦しめることになっているといわれています。
番組ではその他、育児期間中の女性を苦しめる赤ちゃんの夜泣きや、伴侶に対するイライラ感に関しても、
そのメカニズムを科学的に解説していました。
この番組を見てすぐ悩みが解消するわけではないとおもいますが、
自分を責めるのではなく、客観的に考えられる事が出来れば、随分気が楽になるのではないでしょうか。
再放送はこの火曜日の深夜12時10分からだそうです、遅いですが録画して見てください。