ノーベル賞の大村智さんが受賞時に語られたなかで、
『天を敬い先祖を大切に想う心が大切です』という言葉が、古めかしく大変印象に残りました。
それと、出身が地方大学だった事にも興味があり、下の本を買ってきました。

おばあさんに教わった、「人のためになる事をしなさい」ということが基本になったことや、
定時制高校の教師をしている時に、油に汚れた手で試験をうけに来た生徒をみて、「自分はいったい何をしているんだ」と感じたことが、研究者への道を決断させた話など、
随分興味深く読みました。
しかし多くの研究者がいるなかで、ノーベル賞に繋がった要因は何だったか考えてみると、
米国での研究を体験されたことが大変大きかったと思います。
学歴や人脈ではなく、「才能を重んじそれに報いるフィールド」が米国にあったことが決定的だったと思います。
この本を読むと、日本がノーベル賞をとったというより、半分は米国の力だった事がわかります。