先日NHKの番組で多様化するお墓事情という放送がありました。
海に散骨したり、墓の替わりに桜などの木を植えたり、墓は作らず共同墓地に入る人など、
一般的なお墓を作らない人が増えているとの事でした。
その背景には、核家族化により子供たちが遠く離れて暮らすため、お墓を維持する負担が増えていることがあります。
そした子供たちに迷惑をかけたくないという親の気持ちもあるようです。
番組では触れていませんでしたが、お寺や僧侶という既成の仏教界に対する不信感も影響しているように私は思います。
人それぞれにいろんな事情があり、またいろんな価値観があると思ってますが、
私にとってのお墓は、先に旅立った人との会話?ができる電話BOXのような所です。
そこに来ることで生前言い尽くせなかった想いを伝えられるように感じるからです。
若い時にはそんな事は考えて事もいなかったのですが、
年齢を重ねると身近な人が先に逝き、生前伝える事が出来なかった想いだけが残ります。
「あれもこれも伝えればよかった!何故チャンと言わなかったんだろう!」という気持ちで苦しくなります。
私にとってお墓はそんな気持ちを汲み取ってくれるところです。