今日は天気につられて、奈良万葉植物園に藤の写真を撮りに出掛けました。
しかしまだ早すぎたみたいで、名物の「九尺藤」は3尺(約10㎝)位しか咲いていませんでした。
藤はやっぱりあと一週間かかるみたいですね。

わずかに咲いていた白い藤
園内では藤がまだなので、来てくれたお客さんにサービスのためか、係員の方が、
「御衣黄(ぎょいこう)」というめずらしい桜の説明会をしておられました。

この桜は八重桜ですが、特徴的なのは花の色が薄緑色で、天皇陛下がお召しになられる衣装の色から名前が付けられているそうです。
日本に古くからある桜だそうですが、姿が地味なためあまり人気がなく、本数も多くないそうです。(ナットク)
その他おもしろかったのは、お正月のしめ縄に使われるダイダイとユズリハの語源です。
ダイダイはみかんに似ていますが、1年毎に実がなるのではなく、一度出来た実は4年ぐらい木になったままだそうです。
したがって一本の木には4世代ぐらいの実がなっているんだそうで、それで代々繁盛しますようにと、注連縄(しめ縄)にダイダイを飾り付けるそうですよ。
ユズリハの語源もよく似ていて、落葉樹なんですが冬になっても葉っぱは落ちずに、
春に新芽がでて立派に成長したのを見届けてから、落葉するんだそうです。
そんな話を係りの方が面白おかしく説明され、沢山の人が楽しそうに聞いていました。
旭山動物園と同じように、そんな気遣いがもっともっと増えると植物園も楽しくなるでしょうね。