ボーイング７８７のバッテリーの故障が連日大きく報道されています。
この旅客機の特徴は、機体重量を軽くするために、油圧から電気系（システム）を使った制御へと大きく設計変更されている事だそうです。
そしてその新システムは開発段階から大幅な納期遅れが発生したそうです。
その遅れを取り戻すために、実機でのシステムテストの期間が充分ではなかったのではないかと言われているそうです。
私は現役当時、情報システムの会社に関わっていましたので、数々のシステム開発に関わるトラブルを体験してきました。
その経験から、新しいシステムシステムの場合は、いくら周到に準備をしても、
必ずと言っていいほど、納期は遅れ、初期エラーが発生します。
今回のように多くの人命を預かる旅客機や原発のようなシステムは、
「想定外」といえどもエラー（失敗）が許されないシステムで、
万が一のエラー（失敗）の場合にも致命的な事態を回避する仕組み（フェイルセーフ）が絶対条件です。
そういうことで今回バッテリーの損傷だけで済んだ事は本当に幸運だったと思いました。