(昨日からの続き)
国道を横切るこの川は吉城川といい、今は小さな川ですが、平安時代の女流歌人、小野小町の歌には水の大変きれいな川として出てきます。小野小町や宮本武蔵がこの街道を歩いていたと思うと、時間を飛び越えタイムトラベラーになったような錯覚を覚えます。
このお家も今風の家屋にはない風格を感じる旧家です。
国道をさらに北に向かって歩くと、東大寺の北西に位置する転害門に着きます。
東大寺は過去に二度火災により、多くの建物が焼失しましたが、この門だけは火災を免れ、柱など奈良時代(一部鎌倉時代に修復されましたが)そのまま残されており、国宝に指定されています。
鎌倉時代に東大寺の再建を支援した源頼朝は、落慶法要の際、この門から東大寺に参詣したと伝えられています。また戦国時代にはこの門を挟んで松永弾正と三好一族の戦があり、この時の矢じりが今も柱のあちこちに残されています。
京街道はまだこのあと多くの歴史を刻みながら続きますが、またの機会に紹介いたします。
夏の奈良は暑いですが、その分人影が少なく、歴史に浸りながらゆっくりと散策するにはいい季節かもしれませんよ。