介護ー自然死 | おやじの絵日記

おやじの絵日記

後期高齢おやじの絵日記です

今日、中村仁一さんというお医者さんの
「大往生したけりゃ、医療とかかわるな-自然死のすすめ」という本を読みました。
 
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そのきかっけとなったのは、私のお世話になった大先輩が、5年ほど前から闘病生活が延々と続いていて、入退院を繰返しその度に体力が低下していく様をみていて、治療行為そのものが、果たしてその方の人生にとってどうなんだろう?という事を考えてしまいます。
 
私の姉は昨年ガンでなくなりましたが、ガンそのもので亡くなった訳でなく、治療中の感染症でなくなりました。約1年間にわたる苦しい抗がん剤治療に耐えた後の突然の死でした。結果論ですが「ガンで亡くなったのではなく、ガン治療でなくなった」ケースでした。
 
 
 
 
本の作者は老人養護施設付属の医者として、多くの老人の死をみる中で、
「自然死」という「逝き方」を高齢者には強く推奨されています。
人間老いて死ぬ運命を免れえない以上、子供を育て終わったなら「人間として尊厳
をもった逝き方をすべき」というのが医療の現場をみてきた作者の主張です。
 
この辺まではついていけますが、作者はさらに
「老人にはガン死が一番」
「ガンはあの世からのお迎えの使者」
「早期発見の不幸・手遅れの幸せ」
とまで言い切っています。
現場体験を積んだお医者さんですし、私の経験からも理解は出来ます。またそうありたいとも思います。
ただ自分が実際にその場面に立たされた時に、その勇気があるか?と言われると今はまだ自信がありません。