先祖解怨(???!) | MTFのAkemiのblog イタリア児童文学・皆既日食・足摺岬が好き

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私は、イタリア児童文学が大好きで、皆既日食も大好きで、足摺岬も大好きな、団塊の世代に属する元大学教員で、性別はMTFです。季節の話題、お買い物の話題、イタリア語の勉強のしかた、新しく見つけたイタリアの楽しい本の話題などを、気楽に書いていこうと思っています。

最近、とあるカルト教団について「宗教法人としての認証を受けてはいるけれど、宗教というよりは端的に詐欺集団だ」との批評が語られていますね。

 

その教団の教えの中には「あなたの運が悪いのは先祖の怨みが解けていないからだ」というのがあって、「〝先祖解怨〟の儀式をしてやるからしかるべき額のお金を納めろ」と迫り、法外な献金を強いて信者の家庭を破壊しているとかいうことですね。

 

いかがわしい宗教にはよくある論法です。

 

その種の教えの中にも、原因を「先祖の罪」に求めるか「本人の前世で犯した罪」に求めるかで、二種類ありますけどね。

 

「前世」に原因を求める教えのいかがわしさについては、今までにこのブログでも言及したことがあるので、それをリンクしておきます。

 

 

 

 

あの〝先祖解怨〟を教える教団はもともとの名称を「世界基督教統一神霊協会」といって、まるでキリスト教の一派であるかのような皮をまとっていますが、あの〝先祖解怨〟一点だけをとっても、けっしてキリスト教ではありません。

 

本来のキリスト教がこの問題にどう答えているかは、ヨハネによる福音書の第9章の、生まれつき目のみえない人がイエスと弟子たちの一行に出会う話を熟読することによってわかるのですが、これはキリスト教の中のきわめて重要なポイントなので、腑に落とし込むまでには時間がかかります。

 

牧師さんや神父さんの説教で聖書のこの箇所に言及している優れたものを、ウェブ上でたくさんみつけることができますので、それらを読んでみるのもよいと思います。

 

わたしのみつけたものをいくつかここにリンクしてご紹介します。

 

 

 

 

 

 

なお、立川福音自由教会の説教のあとで歌われている讃美歌は「恐れなく近寄れ」で、歌詞は以下のとおりです。

 

1.「恐れなく近寄れ」と 主は語りたもう

信仰の手 伸ばしつつ 近付きまつらん

いよいよ汝(な)がそばに われを引き寄せ

いよいよ主よ汝(な)が愛の 広さ知らせよ

 

2.この身をば奉仕へと 今献(ささ)ぐれば

君が旨一筋(むねひとすじ)に なさしめたまえ

いよいよ汝(な)がそばに われを引き寄せ

いよいよ主よ汝(な)が愛の 広さ知らせよ

 

3.御前にて過ごしうる 我が喜びよ

隔(へだ)てなき友のごと 扱いたもう

いよいよ汝(な)がそばに われを引き寄せ

いよいよ主よ汝(な)が愛の 広さ知らせよ

 

4.御恵みの深きこと ついに悟りえん

この世にて喜びを 極(きわ)め得(え)ずとも

いよいよ汝(な)がそばに われを引き寄せ

いよいよ主よ汝(な)が愛の 広さ知らせよ

 

聖歌591「おそれなく近よれ」 (youtube.com)