MTFの性感はいわゆる「メスイキ」と同じものかどうか(2) | MTFのAkemiのblog イタリア児童文学・皆既日食・足摺岬が好き

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私は、イタリア児童文学が大好きで、皆既日食も大好きで、足摺岬も大好きな、団塊の世代に属する元大学教員で、性別はMTFです。季節の話題、お買い物の話題、イタリア語の勉強のしかた、新しく見つけたイタリアの楽しい本の話題などを、気楽に書いていこうと思っています。

例の、MTFの性感と「メスイキ」とは同じものかどうかという微妙な話題について、話を続けたいと思います。

 

「メスイキ」というのは、「ドライオーガズム」とやらを体験した男性が、これが女性の「イキ方」と同じだと言い張っているものですが、本当の「ネイティブ女性の」「イキ」方と同じであるかどうかは、「男性の身体で生まれること」と「女性の身体で生まれること」とを二つとも経験したという人がいない以上、推測の域を出ません。

 

というわけで、話は四つの事柄のあいだの関係ということになってきます。

 

第一に、男性の身体で生まれた人が通常体験する、射精を絶頂として一気に高まって終わる「男性型オーガズム」。第二には、男性の身体で生まれた人でも訓練すれば体験できるという、射精に至らないで何度でも快感の絶頂に恵まれる「ドライオーガズム」(これを体験者は「メスイキ」という)。第三に、MTFがSRS後に性感を開発することで到達できるという「MTFの女性化したオーガズム」。第四に、女性の身体で生まれた人が通常体験する、何度でも続けて味わえるという「女性型オーガズム」。

 

第一と第四が異なることは周知のことですが、第二と第三は同じものなのか、さらに、かりにそれらが同じものだとして、それらと第四は同じものなのか、という問題があります。

 

話に入る前置きとして、まず、MTFの青木歌音さんが、SRS後に第一から第三へと感じ方が移行したと自覚して語っている動画をご紹介しましょう。

 

 

いちいち視聴しているのは面倒だという人のために、要点をまとめておけば、「MTFの快感は、亀頭を再利用した人工クリちゃんへの刺激と、手術で造った人工膣が(反転法でやろうとS字結腸法でやろうと)前立腺と隣接しているせいで前立腺が膣性交の際に受ける刺激と、以上の二つによって生じるもので、その意味では男性型オーガズムの発生機序を受け継いでいるものであるけれども、その波の高さや継続時間などには男性時代とは違ったものがあり、ふんわり高まって、ゆっくり終わるように変わっている」と、彼女は言っています。

 

つぎに、「れーやん」と「ゆう」というレズビアンカップルのユーチューバ―が、「エルビアンTV」というシリーズで投稿している動画の中の、「レズビアンの夜の営み」についての三回にわたるお話。

https://www.youtube.com/watch?v=MToV_L5WV6w

https://www.youtube.com/watch?v=t8J2pIy3_8U

https://www.youtube.com/watch?v=OYrsP1Bt9mQ

(↑残念ながらリンク切れになってしまいました)

 

レズビアンは、みなさんご存じのとおり、身体的には女性そのもので、何ら身体加工はしていないわけですから、その身体が感じ取る性的快感は、男性とセックスするシスジェンダー・ヘテロセクシュアルの女性の感じるものと変わりがないはずですが、ただ、女性同士で「やる」結果として、相手が「射精によってフィニッシュする」やり方をしないがゆえに、二人が合意で続けているかぎり、いつまでも続けられて、終わりがないと、彼女らは言っています。このことから推察するに、ネイティブ女性なら非レズビアンの女性であっても、身体的にはこの「れーやん」や「ゆう」と同じく、何度でも連続してオーガズムを感じ続けられるようにできているということになります。

 

これらの情報を踏まえて、私の体験のことも取り込みながら、この問題を考えていきたいと思いますが、ひとまずここで中断します。

 

続きをお楽しみに!