さわやかな季節は本当に短い | MTFのAkemiのblog イタリア児童文学・皆既日食・足摺岬が好き

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私は、イタリア児童文学が大好きで、皆既日食も大好きで、足摺岬も大好きな、団塊の世代に属する元大学教員で、性別はMTFです。季節の話題、お買い物の話題、イタリア語の勉強のしかた、新しく見つけたイタリアの楽しい本の話題などを、気楽に書いていこうと思っています。

「靖国神社問題リンク集」でちょっと肩に力を入れましたので、今日はもっとリラックスしていきましょう。

 

今日の関東地方は晴天。日射しに映える木々の緑は美しく、気温も暑からず寒からずで、本当に過ごしやすい日です。

 

このブログでは今までにも何度か『となりのトトロ』に触れていますが、あの映画の作画の感心する点は、季節感が、実に細かく描き分けられていることです。日本に長年住んでいる者にとっては、日射しの強さ加減とか、空の澄みぐあいとか、木々の緑の色合いとかで、同じ五月でも上旬と下旬ではこう違うといった微妙な差異がわかるものですが、『となりのトトロ』は、それを実に正確に反映して作画されています。

 

草壁一家の引っ越しが一段落して、親子三人がお母さんのお見舞いに出かけるあの日曜日は、梅雨入りまでにはまだ半月ぐらい余裕がありそうな、五月下旬の晴れた日。まさに今日のような日ですね。

 

同じ五月でも上旬なら、まだ木々の緑がもう少し薄いだろうし、六月に入れば、梅雨入り前でも、空気にもう少し湿り気が感じられるはずです。

 

考えてみるに、日本の四季のめぐりの中で、こういう暑からず寒からず、雨も少なくてさわやかな季節って、本当に短いんですね。春はゴールデンウィークから梅雨入り前の六月上旬まで、わずかひと月あまり。せいぜいひと月半でしょうか。秋は、雨の少なさでは十一月がいいのですけど、十一月は半ば過ぎにはもう寒くなってくるから、さわやかなのは残暑が終わる九月末からあと、せいぜいひと月と二十日ぐらいでしょうか。

 

合わせて三か月ぐらい。あとの九か月は、暑さにせよ寒さにせよ湿気にせよ、何かに対して、身構えないと暮らせない季節です。

 

希有な今に感謝して、大切に生きたいものです。

 

(付録)

「五月の歌」という曲のメロディーが二種類あることが、昔から気になっていたのですが、You Tube でも確かに二種類ありました。↓

上の二つは同一で、下のひとつだけが別ですね。どちらがモーツァルトの原曲でどちらが編曲版か、ご存じですか?