一昨年のお正月に、『かいじゅうたちのいるところ』という映画を観た。
映画館に挿してあった、チラシがとても気に入って、絶対観たいと思っていたのだった。


この時、『かいじゅうたちのいるところ』という絵本が、世の中でとても有名で、
この映画の監督、スパイク・ジョーンズが、どんなふうに奇才なのか、さっぱり知らなかった。



チラシの写真を見て、楽しそうで、かわいいと思った。
そして、公開されるのを心待ちにしていた。


しかし、いざ映画館の座席に座ってみると、あんなに楽しみにしていたにも関わらず、
20分ほど ぐうぐう寝てしまった。
本当に気持ちよく、ぐうぐうと眠ってしまったのだ。


つまらなかった訳ではない。
音楽と画面が心地良すぎて、眠ってしまった。



映画を観ているのか、夢を見ているのか良く分からなくなった。
肌に触れる風の感触や、草の匂いまで、嗅げてしまいそうな錯覚があったのを覚えている。


この曲を聴いていると、子どもみたいにやんちゃな気分になる。
そして思う、子どもみたいには、当然のことながら、本当の子どもではないのだ。



子どもは、いつも、今ここが、楽しいかのように笑っている。
そして、この今と、この場所が、ずっとずっと永遠に続くかのように思っているようだ。



意地悪な天使が、草むらで足をそっと掬い上げるために待ち構えていることなんて、知らない。



イヤホンから聴こえる音楽に耳を傾けながら目をつむるとと、
たくさんの子どもたちが、意地悪な天使を踏んづけて、どこまでも走って行くのが見える。



ところで、スパイク・ジョーンズ監督は、スターウオーズファンなのだろうか?。
そんな場面が、この映画からちょくちょく見受けられた。