昨日(2024年7月31日)、『記録的短時間大雨情報』が東京でも発表されました。

 

 

記録的短時間大雨情報

『記録的短時間大雨情報』というのは、東京だと「1時間に100㎜」を超えるような雨が降る場合に発表されます。

 

これは、数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測・解析をしたときに、気象庁が発表する情報であり、昨日、北区や板橋区では浸水被害が相次ぎました。

 

東京でも1時間に100㎜を超える雨は降るんです!

 

私の事務所がある新宿区曙橋も、大雨が降った場合に水を流すトンネルを整備したことにより、昔に比べると道路が冠水することはほとんどなくなりました。

 

が、この放水トンネルが想定している降水量は「1時間75㎜」です。

因みに、通常の下水道管が想定している降水量は「1時間50㎜」です。

 

つまり、1時間100㎜なんて大雨が降ったら、川の近くじゃなくても、どこでも冠水するんです。

下水道の容量的に、それは定められた“運命”なのです。

 

浸水ハザードマップの見方

ハザードマップを見て、浸水可能性は指摘されてはいるものの「0.1m~0.5m未満」の場所だから安全だ、なんて思っていないですよね?

そんなことを言っている知り合いがいたら、教えてあげてください。

 

川筋や谷筋の浸水箇所と連続している場合は、想定を超える雨が降った場合には、ハザードマップを超えてくる可能性がある、ということを。

 

これだけ毎年、あちらこちらで「想定外だった」「うちは安全だと思ってた」などと繰り返しニュースで流れているのに、自分だけは問題ないと思い込む人の何と多いことか。

 

“想定外”を想定しましょう!

 

ハザードマップはあくまで「目安」です。

地形や標高等もみて、浸水リスクの低い場所を選びましょう。