今朝、TV朝日の「グッドモーニング」を流しながら家事をしていると、
「不動産価格が高騰」「もう購入を断念せざるを得ない」
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「家賃も上昇」
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よりも、更に一つ先の駅である「綾瀬」が賃料も手頃で住むのにお勧め、との不動産屋の話を流していました。
■災害弱所に人を誘導する悪行が繰り返されてる
このサイトでは、何度もお伝えしていますが、
数年前に、「浸水危険地域への居住が309万世帯も増えた」とする山梨大学の秦康範准教授の調査結果が話題になったんですよね。
[以前書いた記事]
この秦康範准教授の調査がニュースで流れていた際には、「このような浸水危険地域に住んだら危険です!」という論調だった筈です。
それが、手の平を返したように、綾瀬や北千住を勧めるとは、、、
■綾瀬の災害リスク
因みに「綾瀬駅」の災害リスクを調べてみると、以下の通りです。
これ、北千住駅よりも更にひどい結果です。
[北千住駅の災害リスクについて書いた記事]
特に、表層地盤増幅率が「2.42~2.45」というのは、都内で最悪レベルです。
要は、大地震が発生したら、都内で一番くらいに揺れる可能性が高い場所、ということです。
更に、この周辺はゼロメートル地帯であり、荒川の氾濫でも高潮でも、大きな浸水被害が想定されています。
つまり、綾瀬駅周辺は、地震の際に揺れるリスクも都内でトップクラスに大きく、浸水リスクも非常に大きい“災害弱所”の典型のような場所です。
■この報道を信じで住んで、被害に遭ったら責任は誰が?
SUUMOの「穴場だと思う街(駅)ランキングで6年連続1位の北千住」や、TV朝日のグッドモーニングなどの情報を信じて、北千住駅や綾瀬駅周辺に住んで、被害に遭った人には誰が責任を取るのでしょうか?
秦康範准教授の警鐘を、少し時間が経つと本当に忘れてしまうんですね。
北千住駅や綾瀬駅周辺に住むことを勧めることは、「浸水危険地域への居住」を更に増やす悪行だと認識しないといけません。
※浸水リスクだけでなく、大地震の際に震度7となるリスクも高い場所ですし。
●賃料が安いからと言って“災害弱所”を勧め
↓
●災害が起きて、人が死んでも知らんぷり
↓
●“災害弱所”を勧めた輩は、客が選んで住んだのだから責任はない、で終わり
現在のように、バブル並みに地価が高騰すると、必ずこのような輩が表れます。
地価や賃料が安くても、安全な場所はあります。
危険な“災害弱所”に住むのはやめましょう!
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北千住駅・綾瀬駅周辺に既に住んでいる方には、耳障りな情報となり恐縮です。
ただ、“災害弱所”の典型のような場所であることは公的情報からも明白なので、未来の被害者を減らす取組みだとご容赦頂ければ幸いです。