あの凄まじいまでの自然の力を見せつけた東日本大震災から15年が経ちました。

 

あのとき感じたショックや恐れが、今の「防災マンション東京」の情報提供につながっています。

なぜ、住んでいる人からしたら悪口にも聞こえる、【防災力:1】のマンション情報を発信するのか。

 

震災(他の震災も含みます)の犠牲者数は、住む場所によって大きく変わるということが分かったからです。

 

被害の程度は、住む場所によって大きく変わる

東日本大震災の直接死の死因は、約90%が津波に関連する「溺死」です。

津波が来ない内陸部に住んでいれば、避けられました。

 

阪神淡路大震災の直接死の死因は、約77%が「圧死・窒息」です。

熊本地震の直接死の死因は、約6割が「圧死・窒息」です。

能登半島地震の直接死の死因は、約4割が「圧死」、約2割が「窒息・呼吸不全」です。

→断層型地震はどこでも起こり得るのですが、軟弱地盤の場所を避けて住んでいれば、被害は小さくなったと考えられます。

 

北海道胆振東部地震の直接死の死因は、9割以上が「土砂災害による埋没」です。

山から離れた場所に家を構えていれば、避けられました。

 

勿論、これは少し短絡的な結論です。

職場で巻き込まれたり、親戚の家で被害に遭った方もいるでしょう。

 

ですが、少なくとも、住まいを「災害リスクの低い場所」に構えていれば、被害に遭う確率を下げることができた筈です。

 

発災直後にケガをしないために

大地震が発生した後に生き延びるためには、ケガをしないことも非常に重要です。

 

発災直後にケガをすることは致命傷となりかねません。

少し大きなケガをすると逃げようとしても身体が動かない状況に陥る可能性があるだけでなく、震災直後は医療体制も崩壊するため、十分な治療を受けられない可能性もあるためです。


大地震が発生すると、思わぬものが凶器となります。

以前は、地震が起きたら机の下で「頭を抱えて」と言っていましたが、今は「机の脚をしっかり持って」に変わっています。

最近多いフローリングの部屋では、机やテーブルが大きく動き、人を傷つける可能性があるのです。

 

では、どうしたら、大地震が発生してもケガをしないで済むでしょうか。

自分だけでなく、家族がケガをするような事態も避けたいですよね。

 

大地震でケガをする原因は、

家が倒壊する
建具が破損する
家具が倒れたり、窓ガラスが割れたりする

等が考えられます。

 

これらも大元を辿ると、地震で揺れるから生じる現象ですよね。

なので、地震が発生してもなるべく揺れが小さくなる場所に住むべきなのです。

更に頑丈な建物を選べたら、なおさら安心ですね。

 

結論は、「安全な場所」に住む

また、いつもの繰り返しですが、やはり大震災の際に生き延びるために一番大事なのは、「安全な場所」にある「頑丈な家」なのです。

 

家が無事なら、避難所に身を寄せなくても済むかもしれません。

熊本地震の後、災害関連死が話題となりましたが、震災後も家で過ごせるなら、ストレスは大きく軽減できるでしょう。

 

高市総理も、東日本大震災追悼復興祈念式で「災害に強い国づくりを進めていく」とおっしゃっていたようですが、それには、まず、軟弱地盤エリアの人口を減らす方策を練っていただきたい。

 

軟弱地盤エリアに人が住む

 ↓

発災後、多くの人員が救助・救急、消火活動に入らないとならない

 ↓

救助隊員は命を懸けて活動しなくてはならない

救助活動や復旧・復興には莫大な予算が必要となる

 

軟弱地盤エリアだと分かっていながら住む人には、将来必要となる救助活動や復旧に必要な予算の事前積み立てとして「災害税」を課してもいいのではないかとさえ思います。

 

まぁ、税を課すのは難しいでしょうから、「災害リスクの低い場所」に住む人達に、何らかの優遇税制を用意してあげてほしいと思います。

「災害リスクの低い場所」は、不動産の価格が高いかもしれませんが、購入者は、震災後も助けを必要とせず、災害後に必要となる税金を節約する存在でもあるので。

 

「災害リスクが高い」ことを分かっていながら、不動産の価格が安いからと住む人が、被災したら、税金で復旧しろというのは、「災害リスクが低い」場所を選んで住んでいる人からすると、不公平な感じもします。

 

自分の身を守ることを考えているひとは自腹で安全を買い、安全を軽視している人が税金で復旧してもらおうとするなんて。

童話の「アリとキリギリス」の話の逆で、キリギリスの方が得じゃね!ってことになりますね。

 

最後は、余談が過ぎましたが、「住む場所」の選択が家族の命を左右するということが、東日本大震災などの震災からの教訓です。

 

明けましておめでとうございます。

 

鳥取県、島根県で最大震度5強を観測する強い地震が発生しました。

日本列島は地震の活動期に入っているという感を強くします。

 

今回の地震では、震源地に近い鳥取・島根だけでなく、大阪などでも長周期地震動が観測されました。

大阪は、東日本大震災でも長周期地震動が観測されましたよね。

あんなに遠く離れているのに。

 

今年も、私の願いは変わりません。

家を買うなら、「地盤の悪い場所は避ける」。

住んでいる場所が地盤の悪い場所なら、なるべくなら引っ越す。

 

地震で家族を失うなどという悲劇を起こさないために、一番に考えなくてはならないことです。

 

改めて、以前も紹介した防災クイズへのリンクを掲載します。

 

 

この8問のクイズを終えると、

どの場所が危険なのか?

なぜ、軟弱地盤は避けなくてはならないのか?

建物が築浅なら安全だといえるのか?

などについて理解できるようにしたつもりです。

 

ただ、東京はそもそも地盤が良い場所ではありません。

台地でも、ローム層が表層に厚く堆積しています。

※関東ローム層は、火山灰(もしくは風塵)が堆積して形成された地層です。

 

台地でも、軟弱地盤の場所ほどではないにしても、それなりに揺れるでしょう。

地震が発生した場合に「まずしなくてはならないこと」をYahoo!がまとめているので、そちらも参照してください。

 

 

この情報は、東京都が発行している「東京くらし防災」から引用しているようなので、是非、この機会に原本も読んでみてください。

 

 

今年も、一人でも多くの方が、住む場所を選ぶ際に

地盤が良い場所

を優先順位の1番にもってきてくださるよう、情報を発信していきたいと思っています。

 

因みに、優先順位の2番目は、

頑丈な建物

です。

 

大昔から、人間は、住む場所を選ぶ際、「安全」であることを求めてきました。

テクノロジーによって、昔に比べたら、軟弱地盤の場所でも命を落とす人は減っていると思いますが、家族の安全を考えるなら、より慎重に「安全な場所」を追い求めていただきたいと願っています。

 

昨日のクローズアップ現代で「地震で傾く"基礎のリスク"」が放映されました。

 

※NHK ONEで12月22日まで配信されているようです。

 

基礎杭(支持杭)は、過去の大地震でも破損していた

[1964年新潟地震] 杭が破損し、建物が傾斜した。
[1978年宮城県沖地震] 抗頭の被害により建物が沈下・傾斜した。
[1995年阪神淡路大震災] 液状化による地盤変位、側方流動による杭の被害が多く見られた。
[2003年十勝沖地震] 地盤変位の影響と考えられる杭頭部の圧壊により建物が傾斜した。
[2011年東日本大震災] 杭頭の破損や地中部の折曲りが発生した。

 

番組の中で、東京科学大学の田村教授が「杭が壊れても建物が転倒することはないと思っていました。その常識が間違っていたということが今回はっきりしました」と言っています。

今まで、杭が破損するケースはあれど、杭の破損を直接の原因とする建物が倒壊したケースはなかったため、杭が破損しても建物は倒壊しないと思ってきた、と。

申し訳ないですが、ちょっと呑気ですよね。

 

建物を支えている杭が破損するということは、建物が浮いていられる訳もないので、その破損した分沈みます。

また、何本もの杭を打っていますが、折れる場所はマチマチで、折れるタイミングも同時である筈がないですよね。

なので、建物が傾くのは、普通に想定内で、これだけ沢山の建物が建っていれば、その中の数棟は倒壊しても不思議ではないですよね。

 

基礎杭の安全性を過信しすぎないで欲しいというのは、他の記事でも書いてきたつもりです。

 

軟弱地盤エリアの戸建は、30%以上の確率で傾く

この番組で、新たな知見となったのは、軟弱地盤エリアにある戸建住宅の場合、新・新耐震の基準であっても、30%以上の確率で傾くという結果です。

 

※番組内で表示された画像。

 

これは、能登半島地震で被害を受けた建物の割合を元に算出したもので、他の地震では異なる比率になる可能性はあるのですが、2001年以降に建築された新・新耐震の建物でも、住み続けられないほど傾くリスクがこんなに高いとは驚きました。

 

やはり、そもそも軟弱地盤エリアに家を建てること自体が間違いなのです。

先祖代々から続く生業などが理由で、その場所に住まざるを得ない人もいると思いますが、そうでない方は、利便性とかどうでもいいので、地盤の良いエリアに移っていただきたいと思います。

 

軟弱地盤エリアは震度7の揺れが襲う

これまた繰り返し書いていることですが、軟弱地盤エリアは大地震の際に震度7となる可能性があります。

クローズアップ現代の番組内でも出ていましたが、マンションの基礎も、最新基準でさえ震度5強程度を想定しています。

 

震度7の大きな揺れで基礎杭が破損する可能性はそれなりにあるでしょう。

震度7の揺れが襲えば、基礎杭の破損は運よく免れたとしても、建物自体が損壊する可能性があります。

建物の倒壊を免れたとしても、部屋の中も、震度7の揺れが襲います。とてもではないですが、人が立っていられるレベルの揺れではありません。

家具も、突っ張り棒程度の固定では、倒れてきて、なおかつ大きく動き回り、人を襲う凶器となる可能性があります。

 

逆にいえば、揺れが震度5強より大きくならなければ、杭が破損する可能性も低くできます。

建物自体の損壊も大きく抑えられます。

 

揺れが震度5強以内に抑えられる可能性が高いのは「地盤が良い」エリアです。

 

下の図は、名古屋大学減災連携研究センター特任教授の武村雅之先生が2003年に作成した地図です。

「1923年関東地震による東京都中心部 (旧15区内) の 詳細震度分布と表層地盤構造」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaee2001/3/1/3_1_1/_pdf/-char/ja

に掲載されている地図をキャプチャしたものです。

 

この図を見ても、距離が近くても震度が結構違うのが分かります。

勿論、この震度は推定であり、実際に計測したものではありませんが、参考になると思います。

 

震度が高くなりにくい場所を選べば、建物は無事に済む確率が高くなり、部屋の中にいる家族もケガをするリスクを減らせると考えてください。