「カンニングだ」

カンニング!?
カンニング!?
シャイニング!?
ヒーリング!?
シャーマンキング!?

約3名程間違えた人間がいたが、全員が驚きの声を上げた

「そだ、カンニングすりゃ、80点なんて幼児の手をキュッと捻るようなもんだ」

「先生、虐待です」
と前田さん、王神はスルーする。

「いや、カンニングはやっぱり…」
大家はやんわり抗議した

「馬鹿か、お前は」
呆れたように王神は言った。
「対策会議だぞ、てことはお前、イコール、カンニング会議だろ」
「いや、そのイコールおかしいでしょ!」
と、そこへ。
「大家さん」
不意に声がした。

「小嶋さん…」
「大家さん…」
何故か慈愛に満ちた表情で

「あなた、カンニングの一つもできないで立派な大人になれるとでも?」
「いや、そんな喧嘩の一つみたいな…」
「おい、大家さんよぉ」
と王神の声が

「ウダウダ言ってる場合じゃないんだよ、やだろ補習、こっちもカットされたかねーし」
「でも…」
ためらう大家にクラス中から声が

大家さん!、大家さん!、やろうよ!、やーさん。

「何だ…このクラス…」
混乱する大家に王神がだめ押ししてくる

「腹くくれや、やーさんよ」
「でも…不正行為は…」
頭を抱える大家に王神は

「お前がやってくれたらさ…今度の文化祭のゲストにアイドルのAYAKAを呼ぶ…かもね、文句あるか」

「AYA…KA…」
大家志津香…AYAKA親衛隊1番隊長の頭に雷が落ちた

「文句あるわけねぇだろうがぁぁぁ!、てめーら、さっさとバレねーカンニング考えろや!」

「で、カンニングね、うん」
王神は頭をかいて、言った

「何かない?」

「先生、いいのがあります」
宮澤さんが手を挙げた

「言ってみろ」
「ケチャップを使うんですよ、ケチャップで黒板に答えを書いておく…」
「他ねーか?」
宮澤さんから目をそらす王神

「却下はやっ!」
「そんなお前の祖国のやり方が通じる訳ねぇだろ」

「先生!、いい案があります」
内田さんが手を挙げた

「おっ、言ってみ」
「試験監督の教師の脳天を消音銃で…」
「他ねーか?」

大家はある事に気づいた
クリア条件

どれか1科目で80点以上
長髪、ヤンキー不可

と書いて王神はチョークをしまった

「てなわけで」
「先生!」
片山さんが質問する
「二つ目はバンドの募集条件みたいです!、それにそれだと生徒の何人か不可なんですけど」
「お前は存在が不可だよ」
王神は冷たく言った

「先生訴えますよ、書類用意してますよ、私」

「先生!、私のギターは弦が大量にあるタイプなんですけど、そのバンド入れます?」
前田さんはほうきを構えながら言う

「お前はとりあえず辞書を引いてこい」

「先生!」
と次は増田さんが。

「私はライブが盛り上がったらファンに飛び込むミュージシャンをどさくさに紛れて殴りたいです」

「痛そうだな」
と王神。

いかん!、大家はそう思った。

「ちょ、みんな!」
大家は慌てて立ち上がった

「なんだ、文句あるか」
と王神。

「ありまくりですよ!、なんだこのやり取り!、対策会議でしょ?、なんでバンドやろうぜ的な会議になってんですか!」
「おい、誰のせいだ」
と他人事のように王神は言う。

「いや、あんたが元凶でしょ!」
「ちょっと遊んだだけだろ」
「んな事してる場合じゃないでしょ」

「大家さんの言う通りですよ」
と、立ち上がったのはエイリアン秋元さん。

「ちゃんと…やりましょうか」
殺気を漂わせながら秋元さんに言われ王神は、

「う、うん…殺られないようにちゃんとやります…」
王神は引きつった顔で頷いた。

「ま、要するに、どんな手を使っても点取りゃいいんだ」
王神は言った。

「あの、先生それ…」
大家は恐る恐る聞いた

「決まってんだろ」
と王神は怪しく笑う
「ええで~この展開」
デスクに置いたノートPC、その画面に映し出されたAKB組の様子を校長が眺めてる。
「あ?、何?」
と返す教頭はソファでPSPをしていた
「いや、こら、PSPもいいけどさ」
「隠しカメラの映像ですか?」
「そや、AKB組の教室に、なんか、いい感じに仕掛けた奴」
「アバウトだな」
「いいんだよ、そういうのは、あとタメ口やめろ」
「ブーブー言ってますね、まぁ当たり前ですよね」
「それで、ええねん」

校長は王神の事を妬んでいた、なんであのけだるさ満開の男が中々慕われている事に、あのリス並の脳味噌しか持ってないAKB組の生徒の事、王神に責任転嫁するに違いない、そして王神の株は急暴落。

「くくっ」
「あんたマジ性格悪いよね」
「だからタメ口やめろって」
「口うるせえゲスだな、すいません」
「いや、今のは口が滑ったのレベルじゃないからな」

王神は教卓についた、帰りのホームルームが始まった。

「よーし、んじゃ、緊急対策会議始めるぞ」

王神は言うと、チヨークを手に黒板に向かう。

ゴンゴンと黒板に文字を書いていく。