8月2日、深圳航空は運城ーセントレア(中部国際空港)線を開設しました!これは意外な路線ですね。山西省は魅力的な観光地が多く、およそ10年前にかなり回りました。この機会に再訪してみたいと思います。





今回は運城観光のハイライトでもある、塩湖と関帝廟を回ります。




運城とは山西省南部にある都市で、三国志の関羽の故郷です。西と南が黄河に面しています。運城市の面積は14,182平方キロメートルで、山西省に占める面積割合は約9%です。ちなみに福島県(13,784平方キロ)や長野県(13,561平方キロ)より少し広いくらいです。中国の市は日本の感覚で見ると非常に広大な行政区域なので、注意が必要です。常住人口は約470万人。山西省の南端に位置しており、河南省と陝西省に隣接しています。












 朝の塩湖



朝一で運城の塩湖(盐湖,解池)に行ってみます。中国だからといって汚染されてるわけではなく、藻類やプランクトンです。塩が取れるということで、古代から運城は重要な場所だったとのこと。運城出身の関羽も塩商人だったと言われてますね。








朝焼けと赤く染まる塩湖が綺麗でした。唐代の777年に中条山(ちゅうじょうさん)一帯では長い間雨が降り続き、空が晴れることがありませんでした。この長雨のせいで大洪水が起こり、塩田が水に浸かり、原塩の生産に大きな損害が出ました。やがて天気が回復した後、水に浸かっていた塩田に「自然に赤い塩ができる」現象が現れました。塩湖から赤い塩が出たのは「吉兆」だとし、さらに皇帝に報告し、次に行く池神廟が建てられました。この風景を見ると、実話な気がしますね!











 塩湖を見渡せる池神廟



次に塩湖を見渡せる池神廟へ向かいます。ここは塩神を「霊慶公」として祀っています。









池神廟の北側は運城市の中心部です。南側に塩湖が広がります。宿泊しているホテルから歩いて10分くらい。









門をくぐると塩湖が見えてきました。











こちらが運城のシンボルの塩湖です。現地では解池とも呼ばれます。解は「hai(ハイ)」と読みます。









池神廟の入口に着きました。









この字は「gu」と読みます。それは塩字の繁体字ではなく、塩池という言葉の古称です。








まずは有名な撮影スポットへ向かいます。









歌薰楼と塩湖、そして後方の中条山の景色が素早いです!











塩湖を最もよく見渡せる場所









池神廟の北側には、三つの大殿(本殿)が一列に東西に並んで建てられています。










中央の殿は「塩池の神殿(霊慶公神祠)」、東側の殿は「条山(じょうざん)の神殿(太陽神祠)」、西側の殿は「風洞(ふうどう)の神殿(風洞神祠)」です。














 解州関帝廟



関羽の故郷・解州にある関帝廟へ向かいます。中国でも最大級の関帝廟です。解は先程説明した通り「jie」でも「xie」でもなく、「hai」と読みます。バスでも行けますが、タクシーで行くことにします。解州鎮は運城中心からおよそ30分で30元程度。









解州鎮は関羽の故郷を前面に押し出してますね。








関帝廟に到着しました。









崇寧殿(すうねいでん)は関帝廟の本殿(中心となる建物)です。 この名前は、関羽が宋の皇帝・徽宗から「崇寧真君(すうねいしんくん)」という尊称を与えられたことに由来しています。 本殿の前にある石の壇(=月台)には、青銅製の鼎型香炉(かなえがたのこうろ)と長方形の供え物台が置かれています。これらは清代の人々が古代の様式を模して鋳造したものです。












運城は暑いと聞いてましたが、38度の中を観光するのは本当にしんどかったです。もっとゆっくり見たかったのですが、体力の限界ですぐにホテルへ戻ります。タクシーで約30元。









 運城名物の羊肉泡



ホテルでゆっくり休んでから、運城名物の羊肉泡を食べに行きました。









「羊肉泡」は、中国・陝西省西安が発祥の伝統的な料理ですが、山西省の運城(うんじょう)でも人気が高く、地域ならではの味わいにアレンジされ、 「地元の名物料理」として親しまれています。 正式名称は「羊肉泡馍(ヤンロウパオモー)」とも言い、「羊肉=ラム肉」+「泡=スープに浸す」+「馍=中国風のパン(餅)」という意味です。









「餅(モー)」を自分の手でちぎる! 平たいパンのような「餅(モー)」を小さくちぎってスープに浸します。自分の好みに合わせて一口サイズにちぎるのが粋らしいです。








羊肉たっぷりのあっさりスープ、そして平たいパンのような「餅(モー)」は最高でした!






(つづく)