年末年始の旅は湖北省十堰市の武当山を計画しています。私の好きな映画『ベスト・キッド(The Karate Kid, 2010)』は、1984年の同名映画をリメイクした作品です。主演はジャッキー・チェンとジェイデン・スミス(ウィル・スミスの息子)で、中国を舞台に「成長」と「師弟の絆」を描いた感動作。
映画『ベスト・キッド(The Karate Kid, 2010)』のあらすじ
物語の舞台はアメリカから中国・北京へ。母親の転勤で中国に引っ越してきた少年ドレ(ジェイデン・スミス)は、言葉も文化も分からず孤独な日々を送ります。そんな中、彼はカンフーを通して心身を鍛え、やがて自分と向き合う勇気を見つけていく——その師匠となるのが、ジャッキー・チェン演じるハン師父です。物語のクライマックス近くで登場するのが、武当山(Wudang Shan/武当山)。ここは中国湖北省にある、道教の聖地として知られる山で、雲海に浮かぶような寺院群と静寂な空気が印象的です。映画では、ドレが心を整え、真のカンフーの意味を学ぶ修行の地として描かれています。
武当山(Wudang Shan/武当山)の魅力
武当山は中国湖北省十堰市に位置する山岳地帯で、道教の聖地として千年以上の歴史を持ちます。世界遺産にも登録されており、神秘的な雲海や険しい岩山、古代寺院群が特徴です。 山頂付近には、紫霄宮(ししょうきゅう)、金殿(きんでん)、太和宮(たいわきゅう)など、多くの道教寺院や宮殿が点在しています。 映画『ベスト・キッド』でも修行の舞台として美しく映し出されました。
武当山を訪れたいと思ったきっかけ
私が武当山を訪れたいと思ったきっかけも、まさにこの映画。 霧の中に浮かぶ道観、険しい石段を登る修行者、そして静けさの中に感じる「心の強さ」。映画のワンシーンのような風景を、この目で見てみたいです。 実際の武当山は、登山道がよく整備されており、ロープウェイでも上まで行けます。天気が良ければ、金殿から雲海を一望できることも。
十堰市について
中国中部にある湖北省は、長江(揚子江)の中流域に位置する内陸の省です。 人口はおよそ5,800万人(日本の半分ほど!)で、省都は交通の要所・武漢(ウーハン)。 武漢は2020年の国際的な出来事で名前を聞いた人も多いかもしれませんが、実際は歴史と文化、そして近代的な都市風景が共存する活気ある都市です。 そんな湖北省の北西部、山々に囲まれた場所にあるのが 十堰(じゅうえん)市です。 武漢からは高速鉄道で2〜3時間程度。十堰武当山空港もあり、上海などから直行便があります。市全体が山の斜面に広がり、街のすぐそばに森や湖が見えるほどのロケーションです。 人口はおよそ310万人ほど(2025年時点推定)。市の名前「十堰(shí yàn)」は、古くからあった十の堰(いせき、水をせき止める堤)に由来するといわれています。 自然のイメージが強い十堰ですが、実は工業都市の一面も持っています。 中国を代表する自動車メーカー「東風汽車(Dongfeng Motor)」(本社は武漢に移転)があり、 市内には多くの関連工場や技術研究センターが集まっており、商用車やトラックを中心に生産されています。そのため「十堰=トラックの町」として全国的にも知られています。
費用とスケジュール
武漢は行ったことがあるので、今回は上海から直行便で十堰に行こうと思います。12月30日に関空から上海経由で十堰、1月4日に上海へ戻り一泊して関空へ戻ります。年末年始にも関わらず往復4万円弱で安かったです。十堰に滞在しますが、日帰りで三国志の舞台として有名な襄陽にも行こうと計画しています。







