中国のショートドラマ界で「爆劇女王」「ショートドラマのトップ女優」と呼ばれる劉念(Liu Nian,リウ・ニエン)が、11月4日、元所属事務所との契約トラブルや企業案件の報酬をめぐる疑惑で中国のSNS検索ランキング上位に入り、大きな注目を集めています。
劉念は、2018年にAKB48 Team SHの1期生として加入した元アイドルです。『創造101』『創造営2020』にも出演し、Team SHを離れた後は、ショートドラマの女優として活動。現在では中国ショートドラマ界を代表する女優の一人となっています。 今回、元所属事務所の関係者から契約解除や企業案件の収益をめぐる告発がありましたが、本人側は11月4日に公式声明を発表し、刑事犯罪や収益横領に関する情報は虚偽だと全面的に反論しています。 真相はまだ分かりませんが、かつてTeam SHで活動していたメンバーが、卒業後に中国のショートドラマ界でトップクラスの人気を獲得していること、微博でも上位の注目ランキングに入っていることは、改めて注目に値しますね。
1.人気上昇後に報酬の分配変更を要求
劉念と所属事務所「北京青卿文化传媒有限公司」との契約では、仕事で得た収益を事務所と本人が50%ずつ分ける契約だったとされています。 ところが、劉念がショートドラマで人気を獲得した後の2025年8月、事務所に対して分配比率を変更するよう要求したと、元従業員が証言しています。 その要求は、本人が90%、事務所が10%というもの。 事務所側は、税金などの負担もあるため受け入れられないと回答。これに対して劉念は、条件が認められなければ芸能活動を辞めるという趣旨の発言をしたとされています。
2.一方的な契約解除と新会社の設立
その後、劉念は事務所スタッフからの連絡に応じなくなり、2025年9月中旬から下旬にかけて、一方的に契約解除通知を送付したといいます。 さらに、事務所スタッフ全員の連絡先をブロックしたとも報じられています。 事務所側が確認したところ、劉念は契約解除通知を送る前の9月初旬に、すでに自分の会社を設立していたとのことです。 それまで事務所を通していた企業案件についても、取引先に直接連絡し、新会社の口座に報酬を振り込むよう求めていたとされています。
3.企業案件の報酬100万元以上を不正取得した疑い
今回、最も深刻なのが企業案件の収入をめぐる疑惑です。 元従業員の証言によると、劉念は事務所の営業担当者1人と協力し、企業案件の報酬を事務所に知らせず、個人的に受け取っていた疑いがあるといいます。 その手口は次のようなものだったとされています。 事務所には「友人から紹介された仕事で、報酬はなく、ブランドから商品をもらっただけ」と説明。 一方、広告を依頼した企業には「事務所の銀行口座に問題がある」と説明。 企業に対して、広告報酬を劉念個人の銀行口座に直接振り込むよう誘導。 受け取った報酬を、劉念と営業担当者の2人で分けていた。 この不正取得額は100万元(約2,000万円)以上に達し、関係するブランド企業も数十社に及ぶと報じられています。 また、営業担当者は会社から業務の引き継ぎを求められた後、突然退職して連絡が取れなくなったとのことです。
4.事務所は警察に通報、事件は受理されたと報道
事務所側は2025年9月末に警察へ届け出たとされています。 報道では、元従業員が警察の受理通知書を提示しており、事件は2026年1月に受理されたと説明されています。 ただし、警察が捜査中とされているものの、劉念本人が事情聴取を受けたかどうかは分かっていません。 ここで注意したいのは、警察が届け出を受理したことと、本人の犯罪が確認されたことは別だという点です。
5.11月4日、劉念側が公式声明を発表
一連の報道を受け、11月4日、劉念工作室(公式スタジオ)が声明を発表しました。 声明では、刑事犯罪の疑いで捜査されていることや、企業案件の収入を不正取得したという情報について、いずれも虚偽であると全面的に否定しています。 さらに、情報を拡散したWeiboアカウントに対し、24時間以内に関連投稿を削除し、公開謝罪するよう要求しました。 応じない場合は、名誉毀損などについて法的措置を取り、悪質な行為については警察に通報するとしています。
元AKB48 Team SHメンバーで、ショートドラマ界の女王・劉念(Liu Nian)




