マスカレードホテル 読書感想 | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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東野圭吾さんの「マスカレードホテル」を読みました。


マスカレードホテル 東野圭吾

東野圭吾さんの小説を読むのは2年ぶり。「新参者」以来です。
昔は新刊が出るたびにちゃんと読んでいたのですが、
ここ5~6年は発刊作品が多すぎて付いていけなくなってましたw

感想としてはやっぱり読みやすいし面白い!
舞台は高級ホテル。
ホテルに潜入捜査をすることになった刑事とやり手のホテルウーマンが主人公。
ホテルの舞台裏のよもや話が非常に面白い。

一癖も二癖もあるさまざまな客に対応する二人に
ホテルマンの大変さを痛感させられました。
自分の頭の中では「申し訳ございません」と謝ってばかりいる高島弟の姿が思い起こされ、
本当に「姉さん事件です!」ばかりな職場なんだなぁと思い知りました。
最近、無理難題な要求する客に深津絵里扮するコンシェルシュが振り回される
三谷幸喜作品の「ステキな隠し撮り」を観たばかりなので、それも思い起こされましたね。

連続殺人の次の舞台になると予告(推理?)されるホテルで犯人を捜すのが大筋ですが、
どの客も怪しすぎて読んでいるほうも伏線を見落とさないように必死。
主役二人も非常に際立っていて良いキャラですね。
お互いに刑事とホテルマンという職業に対するプロ意識の高さに感服。
ここまで純粋に自分の職を全うできる人間になりたいものです。

最後の最後でベラベラと計画を説明してしまう犯人に、
ちょっと2時間ドラマのラスト的なチープさがありましたが、
途中の様々な仕掛けや伏線は本当に見事でした。

きっと映像化もされるでしょうが、
魅力ある登場人物が多いのでシリーズ化も期待したいです。