なにわ人模様:「大阪・九条下町ツアー」主宰、大阪芸大教授・谷口靖弘さん /大阪 2009.03.01 地方版/大阪 22頁 写図有 (全1,244字)
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2008.12.11 大阪夕刊 4頁 大文化 写図有 (全582字)
「朝日21関西スクエア」の懇談会がこのほど朝日新聞大阪本社であり、委員の武谷なおみ・大阪芸大教授(イタリア文学)=写真=が「イタリアに学ぶスローライフ」について話した。今春訪ねたシチリア島のエピソードなど交え、時間に育まれるイタリアの生活と文化を語った。
武谷さんは70年代に約4年半、イタリアに暮らした経験がある。
まず、英米両国でも暮らした伊紙記者の著書を紹介。そこには、食べ物に必要なのは、英「栄養」、米「満腹」、伊「おいしさ」であり、結婚についての影響力ある助言者は、英「友人」、米「弁護士」、伊「マンマ(母)」と書いてあるという。「イタリア人の多くは、家族、休暇が大事」と解説した。
そんなイタリアの中でも、南部のシチリア島は「国内でも特にスローな地域」という。島の女子学生たちに、源氏物語や村上春樹の『海辺のカフカ』について質問され、驚いたエピソードも披露した。子どもの暮らしもゆったりで、「午前中は授業。昼食に帰宅して午後は自宅で読書、という生活は高校生でも珍しくない。夏休みは約3カ月あり、入学・卒業式はないのが普通」。
「イタリアは、のらくら者で働かない人々の国と思われがちだが、それは間違い」と武谷さんは言う。「彼らは、自分の頭でたっぷり考える。イタリアのスローライフは、日本人が忙しさにかまけて考える時間すら失っている様を照らしだしている」(高橋真紀子)
朝日新聞社
2005.11.18 大阪夕刊 7頁 文化 (全462字)
大阪府富田林市の大谷女子大学博物館で、日本最大級の古墳が集中する大阪府の古市古墳群と、南九州を代表する宮崎県の西都原(さいとばる)古墳群の埴輪(はにわ)を比較する特別展「埴輪の世界」が開かれている。同大学が00年から西都原古墳群で続けている発掘調査の成果を公開した。
西都原古墳群には、宮内庁の陵墓参考地に指定された男狭穂塚(おさほづか)古墳(全長155メートル)、女狭穂塚(めさほづか)古墳(同176メートル)を中心に、300基以上の古墳が分布する。同大学は宮崎県教委と共同で5世紀前半の169号古墳と170号古墳を調査。大正時代に発見された重要文化財の舟形埴輪や子持家形埴輪が、170号古墳から出土したものであることが明らかになった。
地元の古市古墳群からは、ほぼ同時代の津堂城山、野中宮山などの古墳で出土した埴輪を展示。同大学の犬木努・助教授は「西都原古墳群の男狭穂塚、女狭穂塚と169~171号墳には、近畿地方とよく似た埴輪がある。近畿の工人集団が派遣された可能性もある」と話す。
12月3日まで。入館無料。日曜祝日休館。
朝日新聞社