【新作】日本海軍 航空救命胴衣(ライフジャケット/カポック) | 軍装 製作 赤とんぼのブログ  インスタグラムはこちらです→ ki9.k5y

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日本軍の歴史に興味があり、その歴史を残していく方々の中のひとりになりたいという思いで製作に励んでおります。日々研究し、オーダー製作、修復もしております。ヤフオクに出品中の商品はこちらhttp://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/ryotacrash?

こんにちは。

今回は日本海軍の航空救命胴衣を再現しましたので

実物と比較しながらご紹介いたします。

 

 

 

 

~航空救命胴衣~

海上での作戦が基本の海軍航空隊の必需品である。

大正12年(1923年)に圧搾空気を袋に充満させて浮力を出す仕掛けの英式救命帯を購入試験していたが、大正13年(1924年)に横須賀退職軍人受産会が、ギャバジンの表地の中にカポックを詰めたチョッキ型の救命胴衣を考案し、好評を得た。

カポックはフィリピンやジャワで産出する木の種子の繊維で、極めて浮力が大きい。

胴衣の形状は左右4本ずつを肩から裾まで袋状に縫い、背面も同様に作ってカポックを詰め込んだ。初めは屈曲部が無かったが、人体の動きと姿勢を考えて、昭和11年(1936年)に胸下に屈曲部のある二つ折りにし、股吊りをつけ、布に防水バーバリ―生地を採用し、昭和17年(1942)制は表地を「焦茶色木綿」とした。薄緑色もあったようだ。

 

 

 

 

再現

今回再現した救命胴衣は後期型でポケットが無いタイプです。

とことん実物に近づけたい為、正確な縫製と、中にカポックを詰め込みました。

 

 

ちなみにこれが中身です。

カポック

木の実からつくられた天然繊維。

中が空洞のため軽く、空気を多く含む特徴があり、世界で最も軽い天然繊維と言われている。

感触はびっくりするほど柔らかくしなやかです。

 

赤ラインの湾曲がポイントです。体のラインに合わせています。

 

 

 

 

実物

 

 

再現

 

 

実物

 

 

 

赤丸部分の紐の縫い合わせ位置が特徴でもあります。


再現

 

 

 

 

 

実物

 

 

 

 

~前期型の航空救命胴衣~

昭和17年(1942年)4月制定の航空救命胴衣。

ポケットは右下に移動し、小さくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さま、いかがでしょうか。