こんばんは
今回は高級品として定評があった。高島屋のご航空ゴーグルをご紹介いたします。
高島屋飯田株式会社のロゴマーク
大正五年(1893年)、アルファベットの看板を掲げて開業した貿易店。
高島屋飯田貿易部は大正5年(1916年)12月 高島屋飯田株式会社として独立しました。外国製航空帽・航空眼鏡の輸入を行った。「高島屋五十年史」より
飛行用ヘルメットだけでなく、外国製品を輸入し、多くの軍用品を生産していた。
現在の高島屋大阪本店(百貨店)
それでは、航空眼鏡を見ていきましょう
くもり止め用の調整機構を設けた航空眼鏡。
上の回転ダイヤルを動かすと眼鏡の上部の通気口が開きます。
開けてみましょう
つまみを外側に押すと、カチッと音がして開きます。
これで通気口が全開になった状態です。
裏面は通常の鷲の目眼鏡のフレームと変わりませんが、ナットの形状が円形ではなく六角形になっています。
上部のフレームに半丸の空気孔が確認されます。
下部には三角形の空気孔が見えます。
微妙な段差のある金具で、上の溝に合わせると額のあたりにフィットします。下側の溝に合わせると、目の周りにフィットします。
上の溝に合わせてる状態
下の溝に合わせてる状態
高島屋の”髙”マークが刻印されています。
このマークがはっきり見える状態の眼鏡はあまりなく、ほとんど消えています。希少です。
昭和15年(1940)の日本映画 "空の少年兵 "のシーン。
赤とんぼ(練習機)での映像
前の席が練習生、後ろの席が教官です。
教官
練習生
教官
中島B6N天山に搭乗
他の高島屋のロゴが入った航空用ゴーグルも見てみましょう。
①初期 航空眼鏡乙
高島屋のロゴマークが描かれています。
②初期 航空眼鏡甲 (毛付き)
革ケースにロゴマークが描かれています。
航空眼鏡にも、見えにくいですが、うっすらとロゴマークが見えます。
再現
③初期 航空眼鏡
舶来品のような?
アルマイト地のケースにも刻印があります。
皆さまいかがでしょうか?