こんにちは。
本日は、山梨県山梨市のT・M様から
飛行眼鏡3点の修復依頼をいただきましたので
ご紹介したいと思います。
【修復箇所】
①金属フレームとクッションの接合縫い糸切れ多数
②使用不可のゴムバンドを交換
【完成品】鷲の目飛行眼鏡3点
①右上・・・青木光機工業㈱フレームに飛行機の刻印あり。
②右下・・・アタッチメントがプラッチックで扇の刻印あり。
(末期の青木製と聞いております)
③左・・・・・赤ワイン色のフレームで山本製の色合いに似ていますが、
刻印はなし、メーカー不詳。
完成品①
(修復前)
金属フレームの糸の色が合っておらず、縫い方も違っています。
間違って修復されたようです。
青木製(上が私物)と並べてみました。
リングの大きさも左右で違っています。
アタッチメント破れあり、使用不可
青木光機工業㈱のトレードマークです。
桜マークの扇にI・Kの文字が刻印されています。
深澤航空光機製(旧青木光機工業㈱)の飛行機マークもあり。
青木製と言う漢字でのマークもあります。
完成品②
アタッチメントに青木製(扇のマークあり)
資料では、他にこのような青木製マークがあります。
完成品③
こちらの飛行眼鏡はメーカー不詳です。色合いなどがかなり山本製に似ていると思うのですが、刻印はありません。
(下の画像が山本製の眼鏡で、フレームには漢字で〝山本製〟と刻印されています。)
(修復前)
眼鏡バンドが欠損、ビロード布のクッション部分は中身がありません。
飛行眼鏡を保存されるときは、眼鏡箱が必須です。
できればこのようにして、長期保存してください。
改めまして、貴重な飛行眼鏡の修復をさせていただく機会をいただき、本当にありがとうございました。
皆さま、いかがでしょうか。